公立保育所・幼稚園の適正配置について

更新日:2023年06月01日

ページID: 1505

「橿原市保育所・幼稚園適正配置実施計画」の策定について

橿原市保育所・幼稚園適正配置実施計画を令和5年3月30日に策定しました。

背景と目的

 橿原市には、公立の保育所・幼稚園を一体化したこども園が5園、公立幼稚園が10園、合わせて15の園があります。こども園では、共働き世帯の増加や就労形態の変化により、入所希望者が増加し、希望しても入所が困難になっています。一方、公立幼稚園では園児数の減少が著しく、10人に満たない園も出てきており、子どもの育ちに大切な集団が小規模化している状況となっています。
 また、施設の老朽化も課題となっており、今後の維持補修や更新費用などを勘案すると、見直しを図らなければなりません。
 そこで、既存施設からの転換や民間活力の導入も含めて、より充実した就学前の保育・教育施設を実現させていく必要があることから、令和2年1月28日に橿原市保育所・幼稚園適正配置検討委員会に対し、就学前の保育・教育施設の計画的な再編整備について諮問しました。そして、6回にわたり審議していただいた結果、令和3年6月24日に答申書が提出されました。その後、保護者や地域、関係機関との意思疎通を図るため、「適正配置に関する今後の考え方(案)」についての説明会を開催しました。そしてこの度、「橿原市保育所・幼稚園適正配置実施計画(以下、「本計画」という。)」を令和5年3月30日に策定しました。
 本計画は、答申書等の考え方を踏まえるとともに、公立幼稚園を希望する保護者ニーズも鑑みて、本市の未来を担っていく子どもたちにより良い保育・教育環境を提供することを目的に策定しました。
 今後は、本計画に示す適正配置の方向性に向けて、再編対象となる地域住民や保護者等への説明を丁寧に行い、十分な意見を聞きながら、具体的な取り組みを示した個別再編計画を順次策定し、再編を進めていきます。

今後の適正配置に関する考え方

(1)公立幼稚園の再編

(2)認定こども園の整備

(3)民間活力の導入の検討

(4)公立幼稚園での3歳児保育の実施と預かり保育の拡充

(5)過小規模園の対応

各施設の方向性

全体スケジュール

真菅北幼稚園と耳成西幼稚園の再編計画について

事業スケジュール

真菅北・耳成西幼稚園の事業スケジュール

再編整備の概要

 令和4年度は全ての公立幼稚園が各学年1クラスとなっており、再編を行う必要がある中、真菅北幼稚園の園舎は軽量鉄骨造であり、建替え時期が迫っている状況にあります。また、「公立保育所・幼稚園適正配置の対応策(案)」に対するパブリックコメントでは、橿原市の北部に保育所や認定こども園の整備を望むご意見もありました。
 このことから真菅北幼稚園と耳成西幼稚園を再編し、保護者の就労状況に関わらず利用することができる幼保連携型認定こども園を「公私連携」手法を用いて令和9年度に開園できるよう進めます。

(補足)公私連携手法とは、認定こども園の運営を行う事業者(学校法人または社会福祉法人)を市が指定して運営を行うものです。運営にあたっては、市と法人が協定書を締結し、協定内容に沿った保育・教育を提供します。

再編整備・運営の基本的な考え方

(1)多様なニーズに柔軟に対応できる施設

 保護者の就労形態が多様化する一方で、施設の老朽化や保育士不足が深刻化する中、子ども・子育て支援制度に沿った質の高い幼児教育・保育等を進める必要があることから、保護者の就労の有無に関わらず利用することができる「幼保連携型認定こども園」を整備します。整備及び運営については、公私連携手法を用いて、民間事業者(学校法人または社会福祉法人)が行います。整備敷地については、2園のうち、十分な敷地面積が確保できる真菅北幼稚園の敷地を活用します。

(2)安心・安全な施設整備

 既存の真菅北幼稚園の園舎は、これまで大規模改修等を行っていない中、令和7年度には築50年を迎え、建替えを行う必要があります。このような中、公私連携法人を募集し、国の交付金(認定こども園施設整備交付金及び保育所等整備交付金)を活用した施設整備を目指します。その際には、見通しを良くした施設にするとともに、駐車場内や敷地周辺の安全確保にも配慮するよう、公私連携法人と協議します。
 現園舎は令和7年度に解体し、令和8年度には新築工事を想定していることから、真菅北幼稚園については、令和6年度末で閉園します。そのため、真菅北小学校区の児童については、令和7年度から他園へ転園(または入園)していただくことを予定しています。
 また、現在、真菅北幼稚園で実施している3歳児保育については、令和7年度から令和8年度までの2年間を耳成西幼稚園で実施し、その後、在園児が卒園した令和10年度末に耳成西幼稚園を閉園する予定をしています。なお、真菅北幼稚園内に複合している真菅北第2学童については、真菅北小学校へ移転する予定をしています。

(3)公私連携法人の選定について

 公私連携法人移行後の保育が良好に運営されるためには、実績のある優良な法人を選定する必要があります。そこで、学識経験者や保護者代表等で構成する「公私連携法人候補者選定委員会」を設置し、保育目標、施設整備・運営の考え方、資金計画等を審査します。その際には、2園の保護者等の意見も十分に参考にしながら進めます。
 また、公私連携法人には、一定の保育経験を有する保育士の確保や、移行後の園運営を外部の目でチェックする第三者評価の受審を義務づけるとともに、市職員による訪問等のフォローアップも行い、保育の質の確保・向上を図ります。

(4)児童への配慮及び保護者意見の反映

 子どもに保育環境の変化による負担を与えないように、移行前1年間をかけて、保育内容や個々の子どもの特性を踏まえた関わりについて、段階的に引き継いでいきます。また、法人選定後は、保護者、公私連携法人、市で構成する三者協議会を設置し、運営等における諸課題の対応策を協議します。

(5)保育・教育内容の承継

 既存の幼稚園は公立であることから、橿原市の公立幼稚園・公立こども園で実施している保育・教育内容を承継します。また、近隣の小学校や地域と連携する等、地域の特性を生かした保育・教育活動を行う施設を目指します。

(6)公私連携法人を募集する主な条件

 以下の条件等で公私連携法人を募集します。

・土地は無償若しくは時価よりも低い価格で貸し付けし、施設整備は公私連携法人で実施する。
・認定こども園で実施する保育・教育内容は、「橿原市就学前の保育・教育指針」「橿原市就学前の保育・教育統一カリキュラム」「橿原市就学前人権保育・教育指針」に基づき、橿原市の公立幼稚園・公立こども園で実施してきた保育・教育内容を承継すること。
・国籍、信条、社会的身分、経済的状況、障がい等を理由に不当な取扱いをしないこと。
・1号認定については、校区内(真菅北校区・耳成西校区)で希望する児童は、原則全員入園させること。
・公立の保育・教育内容を円滑に引き継ぐため、移行の1年前から引継ぎを受けること。
・保護者負担が発生する場合は、三者協議会(市・法人・保護者)を開催し、同意を得ること。

真菅北幼稚園と耳成西幼稚園の再編計画に関する説明会の開催

(第1回説明会)

 説明会では、2園の再編スケジュールを中心に説明したうえで、民間事業者(学校法人または社会福祉法人)が再編後の認定こども園を運営する「公私連携幼保連携型認定こども園」として再編することを市の考え方として説明しました。

  • 日時 令和4年9月17日(土曜日)・18日(日曜日) 各日10時30分~
  • 場所 真菅北幼稚園
  • 対象
  • 真菅北幼稚園・耳成西幼稚園の保護者
  • 真菅北幼稚園・耳成西小学校区の住民
  • 未就園児の保護者

(第2回説明会)

 令和4年9月17日(土曜日)と18日(日曜日)の説明会を受けて、2園の在園児の保護者向けに再度説明会の開催を求めるご要望を受けたことから、真菅北幼稚園、耳成西幼稚園の在園児の保護者等を対象に、改めて説明会を開催しました。
 説明会では2園の再編スケジュールを説明したほか、9月17日(土曜日)・18日(日曜日)の説明会でいただいたご意見に対する市の考え方などを説明しました。

  • 日時 令和4年10月7日(金曜日) 真菅北幼稚園保護者:9時~ / 耳成西幼稚園保護者:10時30分~
  • 場所 真菅北幼稚園 / 耳成西幼稚園
  • 対象
  • 真菅北幼稚園及び耳成西幼稚園の保護者(未就園児クラスを含む)
  • 令和5年度入園願書申込者

(第3回説明会)

 真菅北幼稚園と耳成西幼稚園の再編(案)について、再度、説明会を開催しました。市が考えている、今後の再編の方向性を説明しました。

  • 日時 1.令和5年1月21日(土曜日)10時00分~ 2.令和5年1月22日(日曜日)13時30分~ 
  • 場所 1.真菅北幼稚園 リズム室 2.耳成西幼稚園 リズム室

(第4回説明会)

 令和5年3月30日に「橿原市保育所・幼稚園適正配置実施計画」を策定したことを受けて、真菅北幼稚園と耳成西幼稚園の再編計画及び今後の進め方についての説明会を開催しました。

  • 日時 1.令和5年5月27日(土曜日)10時00分~ 2.令和5年5月28日(日曜日)13時30分~ 
  • 場所 1.真菅北幼稚園 リズム室 2.耳成西幼稚園 リズム室

これまでの説明会でいただいたご意見に対する現在の市の考え方

 真菅北幼稚園と耳成西幼稚園の再編計画に係るこれまでの説明会で、参加者の皆さまからいただいたご意見と、その内容に対する現在の市の考え方は下記のとおりです。

就学前の保育・教育に関するこれまでの取り組み

  • 平成19年5月 橿原市幼稚園適正配置検討委員会を設置
  • 平成20年4月 白橿南幼稚園と白橿北幼稚園を統合
  • 平成21年9月 幼児教育のあり方と適正配置についての基本方針を策定
  • 平成24年4月
  •  橿原市就学前の保育・教育指針と橿原市就学前の保育・教育統一カリキュラムを策定
  • こども園を3園(第1~3こども園)開園
  • 平成25年9月 橿原市子ども・子育て会議を設置
  • 平成26年4月
    • 橿原市就学前人権保育・教育指針を策定
    • こども園を2園(第4~5こども園)開園
  • 平成27年3月 橿原市子ども・子育て支援事業計画を策定
  • 平成30年4月 橿原市就学前の保育・教育指針と橿原市就学前の保育・教育統一カリキュラムを改訂
  • 平成31年2月 橿原市子ども・子育て支援に関するアンケート調査を実施
  • 平成31年4月 幼児教育のあり方と適正配置についての基本方針を就学前の保育・教育のあり方と適正配置についての基本方針として改訂
  • 令和元年10月 幼児教育・保育の無償化がスタート
  • 令和元年11月 橿原市保育所・幼稚園適正配置検討委員会を設置
  • 令和2年 3月 橿原市第2期子ども・子育て支援事業計画を策定
  • 令和3年 3月 公立保育所・幼稚園適正配置の対応策(案)に対するパブリックコメントを実施
  • 令和3年 4月
    • 橿原市就学前の保育・教育統一カリキュラムの一部を改訂
    • 公立幼稚園3園で3歳児保育を実施するとともに、全園で預かり保育時間を延長
  • 令和3年 6月 橿原市保育所・幼稚園適正配置検討委員会から答申書を受理

答申書受理(令和3年6月)から現在までの取り組み

令和3年度

  • 6月
    • 橿原市自治委員連合会へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 7月
    • 橿原市PTA連合会へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 畝傍地区会長へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 香久山地区役員へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 10月
    • 香久山地区役員へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 12月
    • 耳成・真菅・多地区会長へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 2月
    • 市内の私立園へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 市職員労働組合へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 3月
    • 市教職員組合へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 市内の私立園(社会福祉法人・学校法人)に対し、公私連携幼保連携型認定こども園導入に係るヒアリング調査を実施
    • 公立幼稚園、こども園の保護者代表者へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明

令和4年度

  • 4月
    • 議会(文教・厚生連合審査会)へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 5月
    • 市教職員組合へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 真菅北幼稚園のPTA役員へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 6月
    • 耳成西幼稚園のPTA役員へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 議会(文教・厚生連合審査会)へ幼保実施計画(案)を説明
    • 耳成地区役員会にて幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 7月
    • 多地区役員会にて幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 真菅地区役員会にて幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 中曽司町役員会にて幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 香久山地区役員へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 畝傍地区会長へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 畝傍南幼稚園の保護者へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 真菅北・耳成西幼稚園の再編(案)に係る保護者・住民説明会を延期
  • 8月
    • 真菅北・耳成西幼稚園の未就園児保護者へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 議会(文教・厚生連合審査会)へ幼保実施計画(案)説明
    • 香久山幼稚園の保護者(未就園児クラスを含む)へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
  • 9月
    • 畝傍南幼稚園の未就園児クラス保護者へ幼保適正配置に関する今後の考え方を説明
    • 第1回真菅北・耳成西幼稚園の再編(案)に係る保護者・住民説明会を開催
  • 10月
    • 議会(文教・厚生連合審査会)へ真菅北・耳成西幼稚園の再編(案)に係る保護者・住民説明会の結果を報告
    • 第2回真菅北・耳成西幼稚園の再編(案)に係る説明会(真菅北・耳成西幼稚園の保護者等が対象)を開催
    • 真菅地区役員会にて進捗状況を説明
    • 耳成地区役員会にて進捗状況を説明
    • 多地区役員会にて進捗状況を説明
  • 1月 第3回真菅北・耳成西幼稚園の再編(案)に係る保護者・住民説明会を開催
  • 3月 教育委員会議にて「橿原市保育所・幼稚園適正配置実施計画」が議決
  • 5月 第4回真菅北・耳成西幼稚園の再編計画及び、今後の進め方についての保護者・住民説明会を開催

参考資料

各種参考資料については下記をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

教育総務課
奈良県橿原市小房町11-5(かしはら万葉ホール)
電話:0744-29-5901
お問い合わせフォーム

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか?
このページは見つけやすかったですか?
このページは役に立ちましたか?
その他、このページに関してご意見がありましたらご記入ください。
橿原市からの回答が必要な場合は、直接担当課へ連絡されるか、問合せメールフォームでお願いします(こちらに入力されても回答できません)。また、住所、電話番号などの個人情報はこちらには入力しないでください。