畝傍北小学校学校生活

更新日:2024年03月05日

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2024年3月4日(月曜日)1時間目 「命かがやき集会」(オンライン)

〜はじめに〜

命かがやき集会1みんなの命が生き生きと輝きますように、という願いを込めて、 『命かがやき集会』と名前が付けられたそうです。 これまで皆さんのたくさんの先輩たちが、 苦しみや差別、戦争のおかしさについて光の声をあげ、 命や仲間、平和の大切さについて深く考えて、 自分たちの思いを訴えてきました。 

『命かがやき集会』が行われるのは、毎年3月3日かその前後です。 この日付には大切な意味があります。

 今から100年ほど前、この奈良県に生まれて、 ひどい差別に耐えながら生きてきた、 西光万吉さんという人が、仲間たちと共に世の中から差別をなくし、人間らしく平等に生きられるような世の中をつくっていこうと団結し、 「全国水平社」という集まりを作りました。 そこでは、

人の世に熱あれ、人間に光あれ

という言葉など、 とても有名な「水平社宣言」が読み上げられました。 人の心の温かさによって、人を差別する氷のように冷たい心を溶かして、 光があふれる明るい世の中にしていくことを指す思いが、「人の世に熱あれ、人間に光あれ」という言葉には込められています。 この団体が結成されたのが、今から102年前の1992年3月3日だったので、 その日を人権について考える大切な機会にするために、 畝傍北小学校では集会が開かれてきました。 

今年の命かがやき集会では、 『しらんぷり』というお話を見ます。 皆さんの周りには、このお話のようなことはないでしょうか。 お話の中には、こんなことは難しいな、 自分がこんな目にあったら嫌だな、と感じるところがあると思います。 お話を見終わった後、気づいたことやあったことを、 学級の仲間と交流してほしいと思っています。

私たちが暮らす社会には、今も様々な問題が残っています。100年前に私たちの先輩が願った「差別がなく誰の命も大切にされる世の中」は、残念ながらまだ実現していません。いじめや差別をなくし、明るい未来を創っていくために、自分たちにはどんなことができるのか、これからもみんなで一緒に考えていきましょう。
 

〜校長先生のお話〜

西光万吉さんや阪本清一郎さんたちは、不合理な差別をなくすために団結し、全国水平社を設立しました。そして「差別はおかしい」「この世から差別をなくそう」と、日本全国に呼びかけに回られました。差別について見て見ぬふりをする人たち、差別があっても知らんふりをする人たちにも、差別のひどさ、醜さをつたえ、 一緒に差別をなくそうと呼びかけ、全国に水平社の考えや差別をなくす運動が広がっていきました。日本中に行くにはたくさんのお金が必要でしたが、そのお金も水平社のなかまのみんなで出し合ったそうです。

水平社の人々のように、一人の力は弱くても多くのなかまが集まって、あかんことはあかん、おかしいことはおかしいと声を上げることが、とっても大事だと思います。

さて、いじめをテーマにした『しらんぷり』という物語の中にも、私達にとって、学ぶべき大切なことがあったと思います。

「知らんふりをするということは、いじめに加わることや。みんなでよってたかって、その子を痛めつけることやで。」

ということです。

そして、最後のシーンはどうだったでしょう。いじめられていた人の気持ちはもちろん言葉で表せない程しんどくつらいものがあったと思います。でも、いじめていた人の気持ちも、つらいしんどいものがあったと思います。いじめられた人、いじめる人、どちらにとっても不幸なことだと思います。

皆さんは、この『しらんぷり』という物語を見て、心にどんな灯が灯ったでしょうか。

それぞれの学級で、先生と一緒に、気持ちを出し合ってほしいな、というふうに思います。先生のお話を終わります。

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