幼児期の遊びや生活:10の姿から見てみましょう!

更新日:2024年04月22日

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最近、「10の姿」ていう言葉をよく聞くけど、これってどんなこと?

畝傍東幼稚園では、その疑問に少しでも答えられるように、「幼児期の遊びや生活:10の姿から見てみましょう!」という紹介ページを作りました。

子どもたちは、いろいろな遊びや生活経験を通して、日々成長しています。

★園児は日々のいろいろな遊びや活動を通して、いろいろなことを学び、成長しています。教科書はありませんが、この「遊びを通した学び」が子どもたちの成長に欠かせないものです。

保育における「10の姿」とは、幼児期の終わりまでに育みたい方向性を10の視点で表したものです。その内容について、以下に紹介します。ご覧ください。

★幼児期の終わりまでに育ってほしい「10の姿」

子どもたちの様子を眺めてみると・・・

見て見て!手がこんな色になったよ。絵の具って触ると気持ちいいね。(9.言葉による伝え合い、10.豊かな感性と表現)

ツマグロヒョウモンの観察をする! どんなふうに変わるのかな?(6.思考力の芽生え、7.自然との関わり・生命尊重)

毎日、野菜への水やりを続けてきた子どもたちは、大きな玉ねぎを収穫できて大喜びでした!(7.自然との関わり・生命尊重)

虫が大好きな子どもたちは友達と図鑑を見て、虫について話し合いました。(3.協同性、6.思考力の芽生え、9.言葉による伝え合い)

オオムラサキのさなぎを観察して、羽化したので、みんなで大空に帰してあげました。(7.自然とのかかわり・生命尊重)

先生の話もしっかりと聞けるようになってきました。大切な話は目と耳と心で聞きます。(4.道徳性、規範意識の芽生え)

このように・・・

★園での遊びや活動の中で、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」が子どもたちに育まれています。

「遊びを通して得た学び」を積み重ねることで、日々、子どもたちは成長し続けています。まさに、「良い経験は宝物」なのです。

<参考>育みたい「10の姿」の見取り方

子どもたちは遊びの中で、どのように「10の姿」を学んでいるのでしょうか?

★この後の内容については、奈良県奈良っ子はぐくみ課の資料を参考にしています。

★幼児期の子どもたちは遊びを通して、いろいろなことを学びます。以下のページを参考にして、お子様の様子をご覧になると、新しい発見があるかもしれません。ぜひ、ご覧ください。

 

★幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿とは・・・

1.健康な心と体

【育ってほしい姿】

園生活の中で、充実感をもって自分のやりたいことに向かって心と体を十分に働かせ、見通しをもって行動し、自ら健康で安全な生活をつくり出すようになる。

<具体例>

  • 手洗い・うがい・早寝早起きなど、生活に必要な習慣や態度を身に付ける。
  • 体を動かす心地よさを感じる。
  • 繰り返し、挑戦する。

2.自立心

【育ってほしい姿】

身近な環境に主体的に関わり様々な活動を楽しむ中で、しなければならないことを自覚し、自分の力で行うために考えたり、工夫したりしながら、諦めずにやり遂げることで達成感を味わい、自信を持って行動するようになる。

<具体例>

  • あきらめずにやり遂げる。
  • 自分の力でやろうとする。
  • やりたいことを選んで行動する。
  • あたらしいことにチャレンジする。

3.協同性

【育ってほしい姿】

友達と関わる中で、互いの思いや考えなどを共有し、共通の目的の実現に向けて、考えたり、工夫したり、協力したりし、充実感をもってやり遂げるようになる。

<具体例>

  • みんなと共通の目的を実現する。
  • 友達の思いや考えを共有する。
  • 友達の思いや考えを知る。

4.道徳性・規範意識の芽生え

【育ってほしい姿】

友達と様々な体験を重ねる中で、してよいことや悪いことが分かり、自分の行動を振り返ったり、友達の気持ちに共感したり、相手の立場に立って行動するようになる。また、きまりを守る必要性が分かり、自分の気持ちを調整し、友達と折り合いを付けながら、きまりをつくったり、守ったりするようになる。

<具体例>

  • 理解し合い考えながら行動する。
  • 相手の気持ちを考え、自分の行動を振り返る。
  • 自己主張のぶつかり合い。
  • 感情や意思を表現する。

5.社会生活との関わり

【育ってほしい姿】

家族を大切にしようとする気持ちをもつとともに、地域の身近な人と触れ合う中で、人との様々な関わり方に気付き、相手の気持ちを考えて関わり、自分が役に立つ喜びを感じ、地域に親しみを持つようになる。また、園内外の様々な環境にかかわる中で、遊びや生活に必要な情報を取り入れ、情報に基づき判断したり、情報を伝え合ったり、活用したりするなど、情報を役立てながら活動するようになるとともに、公共の施設を大切に利用するなど、社会とのつながりなどを意識するようになる。

<具体例>

  • 身近な人と触れ合う。
  • 情報と出会い、情報を伝え合う。
  • 相手の状況に応じて、行動する。
  • 必要な情報を取り入れる。

6.思考力の芽生え

【育ってほしい姿】
身近な事象に積極的に関わる中で、物の性質や仕組みなどを感じ取ったり、気付いたりし、考えたり、予想したり、工夫したりするなど、多様な関わりを楽しむようになる。また、友達の様々な考えに触れる中で、自分と異なる考えがあることに気付き、自ら判断したり、考え直したりするなど、新しい考えを生み出す喜びを味わいながら、自分の考えをよりよいものにするようになる。

<具体例>

  • 身近な事象に積極的に関わる。
  • ものの性質や仕組みに気付く。
  • 自分と異なる考えがあることに気付く。
  • 考え、予想し、工夫して、新しい考えを生み出す。

7.自然との関わり・生命尊重

【育ってほしい姿】

自然に触れて感動する体験を通して、自然の変化などを感じ取り、好奇心や探究心をもって考え、言葉などで表現しながら、身近な事象への関心が高まるとともに、自然への愛情や畏敬の念をもつようになる。また、身近な動植物に心を動かされる中で、生命の不思議さや尊さに気付き、身近な動植物への接し方を考え、命あるものとしていたわり、大切にする気持ちをもって関わるようになる。

<具体例>

  • 自然の変化を感じる。
  • 自然の美しさや不思議さに触れる。
  • 動物への親しみや愛着を持つ。
  • 生き物に適した関わり方ができる。
  • 自然を遊びに取り入れる。
  • 命あるものを大切に扱おうとする。

8.数量や図形、標識や文字などへの関心・感覚

【育ってほしい姿】

遊びや生活の中で、数量や図形、標識や文字などに親しむ体験を重ねたり、標識や文字の役割に気付いたりし、自らの必要感に基づき、これらを活用し、興味や関心、感覚をもつようになる。

<具体例>

  • 数や形、文字などに触れる。
  • 数や形、文字などに親しみを持って関わる。
  • 数量や図形、標識や文字との関わりを深める。
  • 数字や文字などの役割に気付く。

9.言葉による伝え合い

【育ってほしい姿】

先生や友達と心を通わせる中で、絵本や物語などに親しみながら、豊かな言葉や表現を身に付け、経験したことや考えたことなどを言葉で伝えたり、相手の話を注意して聞いたりし、言葉による伝え合いを楽しむようになる。

<具体例>

  • 動作や言葉で伝えようとする。
  • 言葉のやり取りを楽しむ。
  • 相手の話に興味を持って聞く。
  • 言葉による伝え合いを楽しむ。

10.豊かな感性と表現

【育ってほしい姿】

心を動かす出来事などに触れ、感性を働かせる中で、様々な素材の特徴や表現の仕方などに気付き、感じたことや考えたことを自分で表現したり、友達同士で表現する過程を楽しんだりし、表現する喜びを味わい、意欲をもつようになる。

<具体例>

  • 心を動かす出来事に出会う。
  • 自分なりの表現をする。
  • 様々な素材に触れる。
  • 友達と考えを出し合って表現する。
  • 適した表現方法を選ぶ。

この記事に関するお問い合わせ先

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