重要伝統的建造物群保存地区
重要伝統的建造物群保存地区とは
昭和50年の文化財保護法の改正によって伝統的建造物群の制度が発足し、城下町、宿場町、門前町など全国各地に残る歴史的な集落・町並みの保存が図られるようになったものです。
市町村が都市計画または条例により「伝統的建造物群保存地区」を定め、文部科学大臣が市町村の申し出に基づき「選定」を行うこととされています。
この制度は、文化財としての建造物を「点」(単体)ではなく「面」(群)で保存しようとするもので、保存地区内では社寺、民家、蔵などの「建造物」だけでなく、門、土塀、石垣、水路などの「工作物」、庭園、生垣、樹木などの「環境物件」を特定し保存措置を図っています。
令和4年4月現在、日本全国で126地区が選定されています。
今井町重要伝統的建造物群保存地区
今井町は平成5年に全国で37番目の重要伝統的建造物群保存地区として選定されました。
今井町重要伝統的建造物群保存地区は、東西約600メートル、南北約310メートル、面積にして約17.4ヘクタールの規模となっており、地区内には伝統的建造物として、建築物が501件、工作物が119件、環境物件が69件あり、全国で最も多い地区となっています。伝統的建造物は、本瓦葺または桟瓦葺の屋根を持つ「ひらや」または「つし2階」の町家が軒を連ね、その2階の壁面には、意匠を凝らした「むしこ窓」や「家紋」などの装飾が施されています。
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この記事に関するお問い合わせ先
今井町並保存整備事務所
奈良県橿原市今井町1-10-9
電話:0744-29-7815
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更新日:2024年08月20日