大和三山 香具山・畝傍山・耳成山
(やまとさんざん かぐやま・うねびやま・みみなしやま)
橿原市を代表する景観であり、万葉集(まんようしゅう)にも詠われた大和三山は、平成17年7月14日に国の名勝に指定されました。古くから多くの和歌に詠まれた由緒(ゆいしょ)ある景観であるだけでなく、現代でも広く親しまれている点が、高く評価されています。
また、大和三山に囲まれた平野部分には、古代の都・藤原京の中心であった藤原宮(ふじわらきゅう)が造営されていました。その際には、大和三山の位置が重要な立地条件になったと考えられています。藤原宮のあった場所は、現在、特別史跡藤原宮跡(とくべつしせきふじわらきゅうせき)として保存されており、そこから大和三山へ優れた眺望が望めます。
大和三山は奈良県で13番目、橿原市では初めての国の名勝となります。
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備考
橿原市にある香具山(かぐやま)、畝傍山(うねびやま)、耳成山(みみなしやま)の三つの山を総称して、「大和三山」呼びます。
多武峰(とうのみね)山系から延びた尾根が、長い年月の中で浸食され、香具山の部分だけが残りました。風土記(ふどき)には天から降ってきたという伝承が残り、大和三山の中で最も神聖視された山です。そこから「天の香具(久)山」とも呼ばれます。
大和三山の中で最も高い山で、死火山です。麓は神武天皇が宮をおいたところとされており、現在は橿原神宮や神武天皇陵の森が、深閑(しんかん)とした雰囲気を湛(たた)えています。
畝傍山と同じく死火山で、大和三山の中では最もバランスの取れた美しい形をしています。
この記事に関するお問い合わせ先
文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
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更新日:2023年03月28日