木棺墓
(もっかんぼ)
1987年(昭和62)に橿原市教育委員会が実施した第7次調査において、弥生時代前期末の木棺墓が2基見つかりました。2基とも切り出した板材を組み合わせた、組合式(くみあわせしき)木棺と考えられ、頭部は2基とも南東に置き、一基は体全体を伸ばした伸展葬(しんてんそう)で20歳代の成人、もう一基は膝下から折り曲げた姿勢をとる下腿骨屈葬(かたいこつくっそう)で、30歳前後の男性と考えられています。また、棺底と側板がよく残っていたことなど近畿地方における弥生時代前期の棺の構造、被葬者の埋葬方法を考えるうえで貴重な資料です。

木棺墓
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更新日:2023年03月28日