香久山正倉遺跡

更新日:2023年03月28日

ページID: 3960

(かぐやましょうそういせき)

天香久山の西北麓、藤原京西南隅に連なる藤原京左京六条三坊にあたる一帯は、平城遷都後も「香山正倉(かぐやましょうそう)」と呼ばれる役所が置かれていたことがわかっています、香山正倉は、730年(天平2年)の「大倭国正税帳」(やまとのくにしょうぜいちょう)に見える奈良時代の税務署です。発掘調査では大型の掘立柱建物を囲む方形区画の柵と溝、東西に横切る運河や井戸などがみつかり、「香山」と書かれた墨書土器などが出土しています。この地は木之本廃寺や、藤原京期の左京職がおかれた場所の推定地にもあたり、白鳳時代から奈良時代にも続く重要地域であったことが窺えます。なお、現在はこの場所に奈良文化財研究所都城発掘調査部があり、玄関や展示室でその様子にふれることができます。

香久山正倉遺跡で出土した、香山と書かれた墨書土器を写した写真

奈良文化財研究所蔵
「香山」の墨書のある土器

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
お問い合わせフォーム

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか?
このページは見つけやすかったですか?
このページは役に立ちましたか?
その他、このページに関してご意見がありましたらご記入ください。
橿原市からの回答が必要な場合は、直接担当課へ連絡されるか、問合せメールフォームでお願いします(こちらに入力されても回答できません)。また、住所、電話番号などの個人情報はこちらには入力しないでください。