大和新沢千塚126号墳 出土品

更新日:2023年03月28日

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(やまとにいざわせんづか126ごうふん しゅつどひん)

新沢千塚126号墳からは多くの副葬品が出土しています。しかもその多くが海外からもたらされたと考えられるものです。これらの出土遺物は国の重要文化財に指定されています。

遺体の頭部そばに置かれたガラス製の碗と皿はペルシャ地方(現在のイラン・イラク付近)からもたらされたもので、当時の日本において最も遠くから運ばれてきた品物である可能性があります。

このほか、竜文の透かしをもつ金製冠飾りや垂下式耳飾り、髪飾りである螺旋状垂飾、衣服の装飾と考えられる歩揺、指輪、腕輪、玉類などといった多数の装身具が出土しています。また、青銅製の熨斗(のし)(アイロン)、四神が描かれたと想定される漆盤(漆器か?)なども副葬されていました。これらの遺物は中国東北部や朝鮮半島からもたらされたものが多く、その豊かさに驚かされます。

これらの出土遺物から、古墳の被葬者は、朝鮮半島あるいは中国東北部から日本に渡ってきた女性ではないかと考えられています。

大和新沢千塚126号墳から出土した、耳飾りや髪飾りといった副葬品の復元模造品を写した写真

126号墳の副葬品(復元模造品)

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