「飛鳥・藤原」の価値と登録までのスケジュール 更新日:2023年08月20日 ページID: 12825 「飛鳥・藤原」は6世紀末期から8世紀初頭の約100年という短い期間に、「律令制度」に基づき、日本独自の天皇を頂点とした中央集権国家が誕生した過程を証明する比類のない資産です。 「宮殿・官衙跡」・「仏教寺院跡」・「墳墓」の22の資産で構成されており、橿原市には7つの資産があります。 「飛鳥・藤原」の世界遺産としての価値とは 評価基準2、古代宮都に採用された建築・土木の分野における価値観の交流を表しています。 評価基準3、古代宮都の形成過程を示す、東アジアで唯一無二の証拠です。 完全性の言明、中央集権体制に基づく都城(首都)の形成過程が、短期間に急速に進んだことを示す不可欠の「宮殿・官衙跡」「仏教寺院跡」「墳墓」の構成資産群を過不足なく含んでいる。また、地上・地下遺構が良好な状態で維持されている。 真実性の言明、地上の表出している石製の遺構については、原則として形態・意匠、材料・材質に変更を加えることなく、原位置を維持している。発掘調査によって明らかとなった遺構は、調査終了後に埋め戻すことにより、地下の原位置において保存している。 構成資産候補の一覧。橿原市に所在する構成資産候補は、菖蒲池古墳・藤原宮跡・大和三山の香具山、畝傍山、耳成山・本薬師寺跡。橿原市と明日香村にまたがって所在する構成資産候補は、大官大寺跡。明日香村に所在する構成資産候補は、飛鳥宮跡・飛鳥京跡苑池・飛鳥水落遺跡・酒船石遺跡・飛鳥寺跡・橘寺跡・川原寺跡・檜隈寺跡・石舞台古墳・牽牛子塚古墳・天武持統天皇陵古墳・キトラ古墳・高松塚古墳・中尾山古墳。桜井市に所在する構成資産候補は、山田寺跡。 登録までの今後のスケジュール(予定) 令和6年春ごろに推薦書の素案を文化庁へ提出。夏ごろに文化庁文化審議会が推薦を選定。冬ごろに閣議了解による政府推薦が決定。令和7年1月に推薦書をユネスコへ提出。夏ごろにイコモスの現地調査。令和8年夏にユネスコ世界遺産委員会で審議され世界遺産に登録。 この記事に関するお問い合わせ先 世界遺産登録推進課奈良県橿原市八木町1-1-18(市役所本庁舎)電話:0744-21-1114お問い合わせフォーム
更新日:2023年08月20日