スタッフのつぶやき過去話4

更新日:2023年03月28日

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温室の小話、昔版。

スタッフのつぶやき過去4

来年に向けてギフチョウの幼虫飼育中!(平成30年4月10日)

ピンクの容器にギフチョウの幼虫を育てている鉢植えが入った写真
葉っぱの裏にギフチョウの幼虫が複数ひっついている写真

 ギフチョウの展示を終了いたしました。短い期間にもかかわらずたくさん見ていただきありがとうございました。現在、来年に向けて幼虫を飼育中です。エサはカンアオイという植物で、昆虫館ではたくさん栽培していますが、毎年幼虫が食べて恐ろしい勢いで葉っぱが減っていきます。現在はまだ小さな幼虫なのにすでにひと鉢が丸坊主。この幼虫がこれから何倍もの大きさになるので葉っぱが足りるといいのですが…。
なお、野外のギフチョウの成虫はこれからがシーズンです。近隣では御所市の葛城山の山頂付近で見ることができます。成虫や幼虫の捕獲、幼虫のエサのカンアオイ(ミヤコアオイ)の採集は御所市の条例で禁止されているのでご注意ください。監視員さんも巡回しているとのことです。【T】

金魚がひっくり返って困っています(平成30年4月4日)

金魚鉢の中で金魚がひっくり返っている写真

新館では「奈良県のさかな」のひとつに指定されている金魚を展示しています。この金魚たちは平成25年に開催された昆虫館の特別展「金魚と世界のカブトムシ・クワガタムシ展」で展示していたものの一部です。金魚たちはずいぶん大きくなり、身近な生き物であるにもかかわらず普段見ないような大きさであるためお客様にも大好評なのですが、金魚の成長とともに困った問題が起きるようになってきました。それが「金魚がひっくり返る」という問題です。
金魚はフナを改良したものですが、かなり改良が進んでいるため体型がフナとは似ても似つかない姿になっています。特に丸い形に改良された品種では成長とともにバランスを崩しやすく、時にはひっくり返ったままになってしまうものもいます。病原菌におかされているわけではないのでエサも食べますし、すぐに死んだりすることもないのですが、ひっくり返ってもとに戻らなくなった金魚は、どれだけ手厚く世話をしてもゆるやかに弱り死んでしまうことがほとんどです。また一瞬死んでいるように見えるため、展示の見た目的にもとても困ります。ひっくり返るのはある日突然のため、飼育担当者は日々ひっくり返らないかドキドキしています。
なお、写真のリュウキンは一時かなりひっくり返っていたのですが、最近はひっくり返るのことも少なくなっているようで、今のところとても元気です。【T】

今年も春の女神「ギフチョウ」の展示を開始しました!(平成30年3月24日)

ピンクの花の周りに複数のギフチョウがいる写真

昨年の5月ごろにさなぎになり、10か月も眠り続けたギフチョウが今年も無事羽化し始めました。あまりにさなぎの期間が長いので、毎年無事かえるかどうか毎年ドキドキしますが一安心です。ただまた卵をとって来年のために幼虫を育てるという作業が始まるのですが…。
ギフチョウは春の一時期にしか成虫が見られないチョウで、「春の女神」と呼ばれています。その習性上、温室ではあまり飛んではくれないので新館の水槽で展示中です。チョウの展示としてはちょっと不自然ですが、名前は有名なものの実物を見たことがないという人が意外と多い生きたギフチョウをぜひ皆さん見てみてください。4月上旬から中旬ごろまで(チョウが元気な間まで)展示している予定です。【T】

かめ卍、マジ卍!(平成30年3月7日)

水槽の中でセマルハコガメが足を曲げて寝ている写真

新館で展示しているセマルハコガメのフランツ君(なぜ名前がフランツなのかはまたの機会に)、暖房していても少し室温の下がる冬の間はエサも食べずに寝てばかりです。そんなフランツ君が今日は足を変な向きに曲げて寝ていました。実はこれ、カメがリラックスしているときに見せる姿勢で、今回のフランツ君の手は前を向いていますが、手も同じような形で左右非対称に伸ばしている時もあります。この姿勢はその形から「かめ卍(かめまんじ)」と呼ばれ、カメ好きの間ではかわいいと評判の姿勢です。
フランツ君、もうすぐ暖かくなるからもうちょっと我慢してね!
*「マジ卍!」とは最近SNSなどで使われている言葉で、感嘆を表現したいときに使うんだとか。ちょっとかめ卍とひっかけて使ってみましたが、使い方あっているでしょうか?【T】

雪がいっぱいふりました(平成30年2月5日)

建物の周辺に雪がうっすら積もっている写真

たくさん雪が降ることは少ない橿原市ですが、今日はたくさんふって地面に少し積もりました。といっても昼にはやんで、積もった雪も夜までには溶けてしまいましたが。
ちなみに温室はボイラーをたいていて暖かいので雪はすぐに溶けてしまい、温室の上に積もることはありません。【T】

稲わらアートのプロジェクションマッピングとどんど焼(平成30年1月18日)

蝶の形の中に緑やピンク黄色のカラフルな柄が映されたプロジェクションマッピングの写真
蝶の形の中に赤や緑色の柄が映されたプロジェクションマッピングの写真
緑色の蝶の形の中に青の柄が映し出されたプロジェクションマッピングの写真
巨大な麦わらでできた蝶が燃やされている写真

昨年11月より昆虫館近くの南浦町構造改善センター前の田んぼに展示されていた稲わらでできた巨大チョウですが、平成30年1月13日にクリエイター・ワクイアキラ氏の美しいプロジェクションマッピングで彩られたのち(動画でお見せできないのが残念!)、火がつけられ大きなどんど焼きとなりました。見学に来られた皆さんも大きな歓声を上げておられました。制作・イベントにご協力していただきました皆さま、本当にありがとうございました。【T】

セイヨウミツバチの展示を再開しました。(平成29年12月24日)

巣箱の中で冬越ししているセイヨウミツバチの集団を赤外線カメラで映した白黒映像の写真

長らく展示が途絶えていたセイヨウミツバチの飼育展示を再開いたしました。現在は巣箱の中で冬越ししている集団を、中に設置した赤外線カメラで見ることができます。あたたかくなればさかんに飛びまわる姿も見られるでしょう。
スズメバチやアシナガバチの場合、同じ巣が使われるのは春から秋までで再利用はされません。冬越しするのも秋に生まれた新しい女王バチだけで古い女王バチや働きバチ、オスバチは冬までにすべて死んでしまいます。
いっぽうミツバチは女王バチと一緒に働きバチも冬越しして巣も同じ巣が何年も使われます。ただし女王バチは暖かい時期に行う巣別れの時に、古い女王バチが働きバチの一部とともに出て行って古い女王バチの子どもである新しい女王バチと入れ替わってしまいます。とはいえ出て行った古い女王バチも、出て行った先で新しく巣を作るので、死んでしまうわけではありません。【T】

オオゴマダラのさなぎのクリスマスツリー展示中!(平成29年12月17日)

斜め上から撮影した黄金色をしたオオゴマダラのさなぎをつけたクリスマスツリーの写真

美しい黄金色をしたオオゴマダラのさなぎをつけたクリスマスツリーを新館で展示中です。プラチナ色をしたツマムラサキマダラのさなぎもつけていますので見てみてくださいね。全部本物で生きていますよ!【T】

アサギマダラとピンクのクビキリギスはじめました(平成29年12月17日)

アサギマダラが赤やピンクの花が咲いた植物にとまっている写真

長らく温室を飛んでいなかったアサギマダラの放蝶を開始しました。少し飼育が難しい種類でどこまで飛ばせるか分かりませんが、しばらくは温室で見られると思います。
メスの羽には羽化した日がマジックで書いてあります。メスは羽化してから交尾するまで最低2週間ほどかかるため、交尾したメスを探すための目安にしています(ただし2週間たっても交尾しないメスもたくさんいるので、マジックで書いてあっても探すのが大変!)。交尾しているかはお腹の先を見れば分かるのですが、交尾したメスが見つかれば、回収して採卵し次の世代の幼虫も育てられるので、少々お見苦しいですが、どうかお許しください。

ピンクキリギリスが展示されている写真

昨年好評だっためずらしいピンクのクビキリギス、今年もお客様から見つけたと持って来ていただきました。現在新館のトイレで展示中です。なお普通色の緑のクビキリギスも展示しています。ピンクと緑は男性用、女性用それぞれで展示していて日によって入れ替わります。もし両方見たい場合は新館情報コーナーの職員にお声をおかけください。【T】

ハマユウが枯れちゃった…(平成29年11月12日)

左に緑の萎れた葉っぱがついたハマユウ右に枯れたハマユウの写真

9月27日に紹介したハマオモトヨトウ、どうなるのかなぁと連日のんびり観察していたら、どんどんハマユウの葉っぱを食い進み、葉っぱがなくなると茎にまで食い入ってしまいました。食い入られた茎は腐ってしまい、なんだか枯れてしまったみたいです。うーんしまった、こんなに食べるとは…(泣)。【T】

アカハネオンブバッタとオンブバッタ(平成29年11月7日)

後翅が鮮やかな赤色をしたアカネオンブバッタの写真
後翅が白色のアカネオンブバッタの写真

アカハネオンブバッタは在来種のオンブバッタとよく似ていますが、名前の通り後翅が鮮やかな赤色をしています(1枚目の写真)。オンブバッタの後翅は多くの場合白色で(2枚目の写真)、まれに赤い場合もありますが極めて薄い赤色です。また、ほとんど翅を広げて飛ばないオンブバッタに比べ、アカハネオンブバッタは翅を広げてよく飛び回ります。本来、中国大陸や南西諸島にしかいないはずのアカハネオンブバッタが大阪で見つかったのが2012年。その後、分布域を急速に拡大し、2016年には桜井市ながら昆虫館の近所でたくさん見つかったり、橿原市でも藤原宮跡で見つかっています。ところが不思議なことに昆虫館の敷地からは現在、見つかっていません。敷地内の草地でオンブバッタ類を見かけるたびに翅を広げて見ているのですが、すべて普通のオンブバッタです。オンブバッタとアカハネオンブバッタは一緒にいることも多いし、昆虫館の近所にたくさんいるのだから敷地内からも見つかってもよさそうなものなのですが、もしかすると2種ではわずかに生息場所の好みに違いがあるのかもしれません。【T】

ハマオモトヨトウ(平成29年9月27日)

昆虫館の外、温室近くの通路にはハマユウ(ハマオモト)の鉢植えが置いてあって毎年白いきれいな花を咲かせているのですが、昨日見てみると葉っぱがなんだかすごく枯れています。水をやり忘れたかなあとよく見てみると、なんと白黒の派手な毛虫がたくさん!調べてみると、その名もハマオモトヨトウというガの幼虫でした。
ヨトウガの仲間ですの幼虫が活発に活動するのは夜のようです。
どうやら、暗くなってくると、葉っぱをかじり始め…

蛾の幼虫が2匹ハマユウの葉をところどころかじっている写真

少しづつもぐりこんで…

ハマユウの葉の表皮に半分程潜り込んでいる複数の蛾の幼虫の写真

すっかり葉っぱにもぐってムシャムシャ(個体はすべて違います)

葉の表皮に蛾の幼虫が複数すっぽり入っている写真

ちなみに昼間はこんなの。表に出てきて葉っぱの付け根近くにいます。かくれているんだかいないんだか、ウーム…。【T】

蛾の幼虫が複数ハマユウの葉っぱの付け根近くにいる写真

展示用アクリルケースをご寄贈いただきました(平成29年9月5日)

奈良市在住の方より、大型の展示用アクリルケースをご寄贈いただきました。
ご寄贈いただきましたアクリルケースは、本日より開催の特別展「八重山展~八重山の自然と島人の暮らし~」にて、生きた昆虫を展示するのに使用しております。
深く感謝申し上げます。【T】

人から人へ目録が手渡しされている写真
アクリルケース2つの中に植物が展示されている写真

まいごのフクロモモンガ(平成29年8月16日)

濡れたフクロモモンガが透明のアクリルケースに入れられている写真

昆虫館の駐車場に変な生き物がいる。このままでは車にひかれてしまう!」
お客様からの通報を受け、駐車場に行ってみると、そこにいたのはまさに変な生き物。前日の雨に降られたのか全身ずぶぬれで、駐車場をはうように歩き回っています。このままでは本当に車にひかれてしまうので回収してペーパータオルでていねいにふいて毛をかわかすと、あらわれたのはとってもかわいい生き物。最初はハクビシンの子供かと思ったのですが、模様がちがうので調べてみるとインドネシアやオーストラリア原産でペットとして流通しているフクロモモンガであることがわかりました。体をふくためにさわったりしてもいやがらず、ペットボトルのふたに甘いジュースや水を入れて口元に持っていくと、何のためらいもなくペロペロなめ始めるほど人なれしていたことから、飼われていたものでしょう。
昆虫館では飼えないので、まいごのペットとして橿原警察署のおとしものがかりまで届けました。もし逃げられた等、お心当たりの方がいらっしゃいましたら、橿原警察署(電話 0744-23-0110)おとしものがかりまでご連絡をお願いします。【T】

この記事に関するお問い合わせ先

昆虫館
奈良県橿原市南山町624
電話:0744-24-7246
お問い合わせフォーム

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