トピックス展示「新種発見!!スズカヒメマルクビゴミムシ」

更新日:2024年02月17日

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   橿原市昆虫館の収蔵庫には、約10万点の標本が保管されています。これらは展示普及目的及び資料を後世に引き継いでいく博物館の使命として、開館前から現在に至るまで長年にわたって収集・保管されてきました。今回、千葉大学の笹川幸治准教授の研究によって、収蔵庫内に保管されている標本の中に新種のゴミムシの仲間が含まれていることが判明し、国際雑誌の学術論文においてスズカヒメマルクビゴミムシNebria suzukanaとして記載(発表)されました。この種は現在のところ、世界中で橿原市昆虫館に保管される標本1個体のみしか確認されていません。
   本展示では、昆虫館の収蔵資料から発見された新種を公開するとともに、その発見の経緯について紹介します。
 

1.開催期間 令和6年 2月17日(土曜日)~ 5月 6日(月祝)
  ※新種の標本(ホロタイプ)は資料保護のため、2月23日~25日のみ展示

2.場 所 橿原市昆虫館 標本展示室

3.展示内容 ・新種として発表された標本を展示(上記3日間のみ)
  ※通常、世界に1つしかないホロタイプ標本が展示されることはありません
  ・研究に使われたヒメマルクビゴミムシの仲間、各種の標本を展示
  ・新種発見の経緯についてパネルを用いた解説展示

4.掲載論文 Kôji Sasakawa, 2023. A New and Little-Known Species of the Ground Beetle Genus Nebria Subgenus Falcinebria Ledoux and Roux, 2005 (Coleoptera: Carabidae) from Japan. Taxonomy. 3 (4), 551–558.

5.新種の種名 スズカヒメマルクビゴミムシ Nebria suzukana
  (基準産地:三重県鈴鹿山脈 御在所岳)

この記事に関するお問い合わせ先

昆虫館
奈良県橿原市南山町624
電話:0744-24-7246
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