木造聖徳太子立像

更新日:2023年03月28日

ページID: 3932

(もくぞうしょうとくたいしりゅうぞう)

【県指定文化財】

木造聖徳太子立像の詳細

所在

大久保町405番地 観音堂

品質・形状・寸法など

  • 桧材・寄木造・彩色・玉眼
  • 童子形・上半裸形にして両手を胸前で合掌する。
  • 像高77.4センチメートル、髪際下73.6センチメートル、肩張25.4センチメートル、裾張22.7センチメートル

年代または時代

鎌倉時代後期

正安四年(1302)九月廿六日

上半身を裸形として合掌する幼児の時の姿を象った、「南無仏太子像」と呼ばれるものです。頭部内の墨書によって、1302年(正安4)に制作されたと考えられています。

南無仏太子像のうち、制作年代の明らかなもので最古のものは、アメリカ・ボストン博物館所蔵の1292年(正応5)銘の像が知られていますが、我国に現存するものの中では本像が最古のものです。

一般の太子像より一回り大きく、体躯はふっくらと肉付けされ、幼児の柔らかい肌の感じがよく表出されています。袴の襞も形式化されずによく表現されています。当代の太子信仰を考察するための極めて貴重な史料で、南無仏太子像の基準作例として高く評価されています。

木枠の台座の中で両手を胸の前で合わせて合掌している木造聖徳太子立像の写真

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