和州十市郡木原村御検地帳

更新日:2023年03月28日

ページID: 3790

(わしゅうとおいちぐんきはらむらおんけんちちょう)

【市指定文化財】

和州十市郡木原村御検地帳の詳細

員数

1冊

形状・寸法など

紙本墨書、袋綴、緒紙、表紙とも紙、紙数46枚(表紙共)
縦29センチメートル、横18センチメートル

年代または時代

1595年(文禄4)9月

指定理由

大和における太閤検地は、豊臣秀吉の重臣増田長盛が文禄4年(1595)に郡山に入城すると直ちに執行されました。現在大和各地に残存する検地帳の多くはこのときのものですが、橿原市域に残存する太閤検地帳の原本は上品寺村のほか数点にすぎず、近世最古の政治・経済史料として貴重な存在となっています。
この和州十市郡木原村御検地帳もいわゆる太閤検地帳であり、この帳簿の表紙、奥書、各丁の綴目にはそれぞれ検地奉行新庄直忠(東玉斎と号した)の印判が押されているほか、実際に縄打ち(竿入れ)を行った門兵衛、太郎介、源次郎、弥吉の計4名の名が記されています。
帳末には、上田13町6反7畝3歩、中田6町6反4畝15歩、下田7反2畝15歩、上畑6町7反5畝27歩、中畑9反27歩、下畑1町3反27歩、屋敷1反7畝21歩からなる木原村の地的構造が示され、村高合計422石1斗3升が計上されています。また、全登録地のうち、4割強に及ぶ耕地面積を近接町場である八木の住人が占めていることが指摘されます。本検地帳は、近世初頭における都市住民の動向、あるいは都市近郊農村の状況などを考えるうえで貴重です。

この記事に関するお問い合わせ先

文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
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