河合家住宅(北八木町)

更新日:2023年06月15日

ページID: 3935

(かわいけじゅうたく)

二重屋根瓦と木の柵に覆われた古風な住宅の写真

【登録有形文化財】

河合家住宅の詳細
所在地 北八木町
建築年代 19世紀中期(平成9年改修)
構造形式 (母屋)桁行17.49メートル、梁間11.80メートル、つし二階、段違い切妻造、正面本瓦葺、大屋根・背面庇桟 瓦葺

当家のある八木地区は古代からの幹線道路である「下ッ道(しもつみち)」と「横大路(よこおおじ)」の交差点である「札の辻」のを中心として古代から近世・近代までの伊勢神宮への「おかげ参り」をはじめとする交通・商業の要衝として賑わった界隈です。河合鋭治家は、この「札の辻」の北側にあり、同じく登録文化財である河合源七郎家住宅の北側に位置しています。1843年(天保13)8代河合庄九郎の頃には絞り油屋を営んでおり、その頃に使っていた油壺が発掘されていることから、この建物はすでに建っていたと思われます。その後、江戸末期の1859年(安政6)九代庄九郎のときに庄屋になり、両替商を営んでいました。河合家の建物群のうち、主屋と乾蔵(いぬいぐら)が「下ッ道」に面しています。乾蔵は主屋の北側に配置され、「下ッ道」に突出しており、この界隈の景観を印象付ける大きなアクセントとなっています。主屋裏手南側には後補の隠居所、渡り廊下を介して内蔵が付属し、主屋の裏側、東側に広がる敷地内には離れ座敷と茶室が建っています。さらに離れ座敷と茶室の北側には長屋門(ながやもん)が北側の道路に面して建っています。正面に木太い格子を構え、段違いの軒でおおらかな大屋根が重厚な外観を印象付ける大規模民家であり、南隣の河合源七郎家住宅と並ぶ姿は八木の町の歴史的景観を形成する重要な要素となっています。  

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