音村家住宅
(おとむらけじゅうたく)
【重要文化財】
所在地 | 今井町1丁目 |
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建築年代 | 17世紀後期? |
構造形式 | 桁行11.7メートル、梁間10.7メートル、一部二階切妻造、南面庇付 本瓦葺、北面および西面庇付 桟瓦葺 |
当家は中町筋北側に面し、屋号を「細九」細井戸屋九右衛門といい、大阪夏の陣以降、今井に移住して金物商などを営み、幕末には相当繁盛していたようです。主屋は平入りで、正面のみ「つし2階」があります。形式・手法その他より推定して17世紀後半頃、と考えられます。内部は東側に通り土間、隅にシモミセ、居室は六間取りの奥に角座敷(つのざしき)が増設されました。その後1885年(安政2)角座敷の西側上手に新座敷を増築しています。建設年代が古いばかりではなく、喰違(くいちが)い間取り、あるいは揚げ戸など江戸時代中期の新しい手法が見えはじめており、今井町町家の初期の発展状況を示す貴重な建物です。
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更新日:2023年06月15日