旧上田家住宅
(きゅううえだけじゅうたく)
【県指定文化財】
所在地 | 今井町 |
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建築年 | 1805年(文化2)主屋棟礼 |
構造形式 | 桁行10.87メートル、梁間11.64メートル、一部2階、東面入母屋造、西面切妻造、北面および東面庇本瓦葺、南西方張出し切妻造、南面庇桟瓦葺、炊事場付属 |
当家は旧上田家と称し、屋号を「壷八」壷屋八兵衛といい、18世紀中頃には、法隆寺の賢聖院(けんせいいん)の支配人を勤めていたことがわかっています。明治までは手広く肥料商を営む傍ら、絞油商、精米業も合わせて行い、相当繁盛していました。今井町内にも多くの土地・家屋を所有していましたが、1980年(昭和55)に移転することになったので、小綱町の吉村家の所有となります。建物は、北尊坊通りの西寄りにあります。敷地には、主屋とその後方に隠居部屋、内蔵、倉庫、作業場などがあります。主屋は東側に土間、西側に五室の居室部となっていますが、6間取りに角座敷がついた平面形を変則的な間取りの5室に分割して利用しています。2階は4室を取り、部屋境は襖で仕切っています。主屋は1805年(文化2)に低い2階建てに再建されています。しかしながら他の建物は発見墨書(すみしょ)より約50年さかのぼるとみられます。当家は江戸時代末期の特徴をよく示し、屋敷構えも全体に残り貴重です。

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更新日:2024年06月05日