称念寺庫裡、客殿、対面所

更新日:2023年03月28日

ページID: 3705

(しょうねんじくり、きゃくでん、たいめんじょ)

称念寺庫裡の入り口付近の外観写真

【市指定文化財】

称念寺庫裡、客殿、対面所の詳細
所在地 今井町3丁目
建築年代
  • 庫裡 17世紀
  • 客殿 17世紀
  • 対面所 1695年(元禄8年)
構造形式
  • 庫裡:桁行22.30メートル、梁間11.97メートル、一重東端切妻造、南、北面庇付、西端客殿に接続入母屋造、および棟違い切妻造、本瓦葺
  • 客殿:桁行20.86メートル、梁間6.99メートル、一重東端庫裡に接続、切妻造、南、北面庇付、西端矩折に書院付属、南端入母屋造、三方庇付、本瓦葺
  • 対面所:桁行5.9メートル、梁間9.1メートル、一重南端入母屋造、北端本堂に接続、本瓦葺

称念寺は、旧南町御堂筋の中央部にある浄土真宗本願寺派の寺院です。対面所は東面する本堂の西南隅「飛燕(ひえん)の間」に接し、庫裡、客殿は本堂の南側にあって、東西方向に長い建物で西南角に角屋として書院が取り付き、寺観を形成しています。客殿は、庫裡と同時期とみられ、本堂、対面所と付随した一連の建物として貴重な存在であり、南側の庭園とあいまって寺観を形成しています。

  • 庫裡:建立年代について確証はありませんが、構造手法その他より推察して17世紀を降らないと考えられ、また県下でも庫裡の遺構としては数少なく貴重です。
  • 客殿:対面所が1695年(元禄8年)増設されており、また1845年(弘化2年)頃重文豊田家西側に接続の書院を移築したと伝えられており、これらの時期にかなりの増改築があったものと窺われますが、柱・長押(なげし)・欄間(らんま)・軒廻りの一部も当初材と見られるものが多く残っています。小屋組も、古材の転用はありますが、よく原型を保っています。
  • 対面所:発見棟札より1695年(元禄8年)の建立が明らかです。対面所の軸部、小屋組の構造は力強く全て当初のまま残存しています。
称念寺庫裡の客殿を縁側から撮影した外観写真

客殿外観

赤い壁に数本の掛軸が掛けられた称念寺庫裡の客殿内観写真

客殿内観

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