木製柄頭
(もくせいつかがしら)
弥生時代中期の大溝から出土した木製品です。朝鮮製の有柄式銅剣(ゆうへいしきどうけん)を模したもので、精巧な細工で流水文、直線文、山形文の文様などを浮彫し、銅剣の柄の部分を写実的に表現したものと思われます。赤漆によって仕上げられた優品です。
剣身の部分は失われているものの、おそらく木製品と思われます。柄頭上部には、剣身部分を装着する差込み穴の痕跡が残っています。祭器として使用されたのでしょう。

この記事に関するお問い合わせ先
文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
お問い合わせフォーム
- みなさまのご意見をお聞かせください
-
更新日:2023年03月28日