水注形土器
(みずさしがたどき)
【国指定重要文化財】
1967年(昭和42年)に国の重要文化財に指定された弥生時代中期の土器です。高さ22センチメートル、容量1.5リットルをはかり、頭部の下端に把手(とって)がつきます。表面は櫛描き列点文(れってんもん)、簾状文(れんじょうもん)、波状文(はじょうもん)を回転台を利用して横方向に10段に配し、底に付いている脚部にもなど間隔に木葉文(このはもん)の透かしを施していて、美術的にも優品です。チョコレート色をした色調や下膨れの胴部、櫛描き文の多用などから、生駒山西麓産と指摘されていますが、木葉文の透かしが施された脚部の類例は生駒山西麓地域では知られていません。現在、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館で見ることができます。

水注形土器
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文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
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更新日:2023年12月13日