観音寺本馬遺跡

更新日:2023年03月28日

ページID: 3645

(かんのんじほんまいせき)

灰色の地面の遺跡の敷地に、茶色い木の根がいくつも地面に散らばっている写真

本市南西隅、観音寺町から御所市本馬にかけて所在する、縄文時代から中世にかけての複合遺跡です。
縄文時代については、晩期中葉(今から約2,800年前)の住居跡、土壙墓(どこうぼ)、石組炉(いしぐみろ)などが見つかりました。これら集落の縁辺部では、流路内から環状杭列や木組遺構など生業活動に伴うと考えられる遺構や、流路周辺から埋没林が出土しました。埋没林の中には人為的に形成されたと考えられるクリ林も見つかりました。このように、当時の人々は狩猟・採集だけでなく、樹木を管理・栽培することで、食料の確保を行っていた事が明らかとなりました。
このように、当遺跡は集落の中心部だけでなく縁辺部に及ぶ全体の様相が、これだけ具体的に明らかとなった遺跡は極めて珍しく、当時の集落の規模や構成、或いは生業活動や植生を考える上で重要な遺跡であると言えます。

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