植山古墳
(うえやまこふん)
植山古墳は、現在史跡公園整備中のため公開しておりません。
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植山古墳
調査地 | 奈良県橿原市五条野町2109-1他 |
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調査期間 |
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調査面積 | 約4,000平方メートル |
立地 | 史跡丸山古墳と谷を一筋挟んだ南東-北西方向の丘陵の南斜面にある。 (丸山古墳後円部頂より東へ約450メートル、東周庭帯より東へ約230メートル) |
墳形 | 墳丘主軸がほぼ正方位の長方形墳(東・西・北に壕が巡る) |
規模 |
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墳丘高 | 残存高約3~6メートル |
墳丘構築法 | 丘陵斜面の地山を不整な直方体に削りだした(削り残した)後、その上部にカットした山土(地山層)などを突き固めながら、質の異なる土を交互に積み上げている。 |
外部表象 | 西・北壕の底に排水機能をもつ石敷きを施す。(石敷きは幅約1メートル、厚さ約0.6メートル) 使用石材は、結晶片岩(吉野川流域)と花崗岩(飛鳥川上流域)である。 |
埋葬施設 | 南側に開口する2基の横穴式石室(東石室・西石室) |
古墳の築造時期 | 出土遺物や石室形態から東石室は6世紀末葉、西石室は7世紀前半頃 |
発掘調査の成果 |
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東石室
東石室
家形石棺
開口方向 | ほぼ南(墳丘南北軸に合う) |
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形態 | 両袖式 |
規模 |
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石室石材 | 貝吹山周辺の花崗岩など |
石棺 | 刳り抜き式の家形石棺(棺蓋・身が完存)。 棺蓋には6個の縄掛け突起が付く(各側面2、各小口1)。 石棺石材は、熊本県宇土半島で産出する阿蘇溶結凝灰岩(所謂、阿蘇ピンク石)である。 |
石棺の法量 |
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排水溝 | 玄室壁と石棺の間および羨道中央部に結晶片岩と花崗岩で施されている。 |
西石室
西石室
閾石
開口方向 | 南南東(墳丘南北軸に対して西偏約16度) |
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形態 | 両袖式(玄室・羨道床には結晶片岩が敷かれていたようである。) |
規模 |
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石室石材 | 飛鳥川上流域・細川谷周辺の花崗岩 |
閾石(しきみいし) |
玄門部の床に玄室と羨道を間仕切る閾石が置かれている。 |
棺 | 玄室内より阿蘇溶結凝灰岩の破片が数点出土しているが棺材は不明である。 |
排水溝 | 羨道中央部に結晶片岩と花崗岩を用いて施されている。 |
この記事に関するお問い合わせ先
文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
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更新日:2023年06月15日