新沢千塚221号墳

更新日:2023年03月28日

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(にいざわせんづか221ごうふん)

221号墳は県道戸毛・久米線より南側の一群中にある古墳で、新沢千塚のなかでは数少ない横穴式石室(よこあなしきせきしつ)を埋葬施設とする古墳です。近畿地方における初期の横穴式石室の例としても重要な資料です。221号墳は現地で石室の様子が見られるように整備が行われています。
この古墳は5世紀後半頃に築かれた直径約13メートル、高さ約3.3メートルの円墳です。横穴式石室は南に開口する右片袖式で、長さ約3メートル、幅約1.3メートルの玄室に、長さ約1.4メートル、幅0.7メートルの羨道がつきます。石室は厚さ20センチメートル前後の石を積み上げて造られており、石室上部はすでに失われています。羨道の床面は玄室よりも15センチメートルほど高くなっています。
石室内は中世に盗掘され、副葬品の大半が持ち出されていましたが、わずかながらも馬具の一部である木芯鉄板張輪鐙(もくしんてっぱんばりわあぶみ)や須恵器・土師器が出土しました。

石が積み上げて造られている、横穴式石室を埋葬施設とする新沢千塚221号墳を写した写真

奈良県立橿原考古学研究所所蔵
横穴式石室

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文化財保存活用課
奈良県橿原市川西町858-1(歴史に憩う橿原市博物館内)
電話:0744-47-1315
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