新沢千塚139号墳
(にいざわせんづか139ごうふん)
139号墳は県道戸毛・久米線によって南北に分断されている古墳群のうち、北側の一群に含まれます。丘陵の東端部分に位置しており、その周辺における中心的な古墳です。
東西約23メートル、南北約20メートルの方墳で、5世紀前半から中頃に築かれたと考えられます。墳頂の中央に2個の家形埴輪が置かれており、そのほぼ真下に埋葬施設が設けられていました。埋葬の仕方は木棺をそのまま埋める木棺直葬で、漆塗りの盾のようなもので棺を覆っていたようです。棺の大きさは全長約3.7メートル、幅60~75センチメートル前後。棺内には、頭部付近に櫛(くし)、遺体の左右に鉄刀、足側の木口(こぐち)には鉄製の甲冑(かっちゅう)一式が置かれていました。また、人体と甲冑の間には斧、鎌、刀子(とうす)などの農工具約40点や、多くの鉄鏃(てつぞく)が納められていました。
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更新日:2023年03月28日