命の輝きシリーズ
2025年7月広報「かしはら」掲載号
知っていますか?『やさしさのバトン』
知っていますか?『やさしさのバトン』
橿原市の小学生が使っている道徳の教科書『生きる力』の3年生用16ページに『やさしさのバトン』という教材があります。概要は、通勤にバスを使っている目の不自由な山崎さんが「バスが来ましたよ。」と女の子が声をかけられました。その女の子は「乗り口は右です。階段があります。」と座席に案内してくれたそうです。案内したのは同じバスで小学校に通う3年生で降りるバス停も同じでした。それから毎日その女の子は山崎さんに声をかけ、座席まで案内しました。3年後、その女の子は卒業するのですが、新学期から同じ学校の別の女の子が同じように声をかけたことで、この交流は続くという内容です。
このお話は和歌山県であった実話です。そして、二人目の女の子は最初の女の子から引き継いだりしたわけではなく、自ら声をかけたそうです。山崎さんは「最初は不安だったバスでの通勤が楽しい時間になりました。みんなの温かい手でささえてもらうのがうれしかった。目の病気で一時は仕事をやめようと思ったこともありましたが、子どもたちの支えのおかげで定年までがんばれました。」と語っておられます。
教科書会社の担当者は「子どもたちの親切や思いやりに心を打たれた。」と語っておられます。少しほっこりしてもらえればと思い、このお話を紹介しました。
人権・地域教育課
広報『かしはら』に掲載されている、命の輝きシリーズです。
バックナンバー
2025年3月号掲載~知っていますか?『夜間中学』 (PDFファイル: 117.5KB)
2024年11月号掲載~知っていますか?『オリンピックの初メダル』 (PDFファイル: 133.3KB)
この記事に関するお問い合わせ先
人権・地域教育課
奈良県橿原市小房町11-5(かしはら万葉ホール)
電話:0744-29-6991
お問い合わせフォーム
更新日:2025年07月24日