【2018年6月24日~7月1日】日本文化発信事業を実施しました(日本庭園編)
日本文化発信事業を実施しました ~日本庭園編~
カザフスタンでの日本庭園を通じた交流
このたび、橿原市は平成30年6月24日から7月1日にかけて、カザフスタンの首都アスタナ市にあるナザルバエフ大学文化センターの、枯山水式日本庭園の完成支援・維持管理指導等のため、橿原市造園組合から選出された造園家2名を派遣しました!
経緯や作成の様子を動画まとめましたので、下記の動画よりご覧ください。
技術の伝承
現地では、造園家の名村悦和さんと名村和則さんがナザルバエフ大学の施設管理担当者に対し、5日間かけて石組の調整や芝の植栽、砂利敷き、砂紋造形等の一連の作業を指導しました。また、日本庭園の構造や概念、それらを踏まえた維持管理技術を伝承しました。
さらに、庭園管理の必須ツールであるレーキやトンボは、あえて日本から輸入するのではなく、全て自作または現地の代用品を使用することで、今後のメンテナンスを行いやすくしました。これらの長時間に渡る共同作業を通じて、通訳を介さないコミュニケーションも多々見受けられました。




落成式
6月29日の文化センター落成式には、同学学長をはじめ約200名の関係者が集まり、開所を祝福しました。その際、ホストタウンである橿原市の協力に対しても、同学学長や駐カザフスタン日本大使から、謝意が重ねて述べられました。

駐カザフスタン日本大使の川端一郎様
川端大使よりメッセージが届いております!
『橿原市の皆様、こんにちは。駐カザフスタン日本大使の川端と申します。
昨年十二月にカザフスタンと橿原市がホストタウンとして結ばれてから約半年が経過し、この六月、カザフスタンでは初めての交流事業として、橿原市から造園家の名村悦和さん、和則さんにお越しいただき、首都アスタナに所在するナザルバエフ大学内文化センターに、長年待ち焦がれられた日本庭園を完成させていただきました。この庭園は数年前に設計されながら、日本庭園の造園技術・維持管理方法に明るい方が見つからず、道半ばで建設が中断されていたものです。お二人のご尽力に心より御礼申し上げます。
印象的だったのは、作業開始から数日後、名村悦和さんが通訳を介さずにカザフスタンの方々と談笑する御姿でした。加えて、技術移転の指導を受けた方からは、日本人の仕事に対する真摯な姿勢や助け合いの精神にも大変感銘を受けた、との感想も寄せられました。
「異文化理解」と言うは易し、しかし、言語、習慣、物事に対する価値観や捉え方、感じ方、そうした文化の違いに気付き、理解し、そして尊重し合うことは、一朝一夕には叶いません。名村さんは、カザフスタンの方々との共同作業を通じて、まさにそれを実現されたのです。
私たち大使館員一同は、皆様とカザフスタンとの懸け橋となり、こうした相互理解の輪を更に拡げていくため、今後とも努力して参ります。』
講演会の実施
上記の造園作業と並行する形で、アスタナ市及びアルマティ市において、ホストタウンである橿原市の紹介、そして造園家による日本庭園の講演会を開催しました。のべ200名を超える聴衆が集まり、講演会では熱心にメモを取り、閉会後には写真やサインを求められました。


橿原市は、今後もカザフスタンのホストタウンとして、カザフと積極的に国際交流事業を展開していく予定です。市民の皆さまも、ぜひ一度カザフスタンへ足を運んでみてください!
この記事に関するお問い合わせ先
スポーツ推進課
奈良県橿原市畝傍町9-1(保健センター)
電話:0744-29-8019
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更新日:2023年03月28日