ブレスト・アウェアネス(乳房を意識する生活習慣)
若年性乳がんの早期発見のためにも日ごろから乳房の状態に関心をもち、変化を感じたら速やかに医師に相談しましょう。
1.乳房を見て、触って、感じる
乳房チェック
乳房チェックは、着替えや入浴、シャワーなどの際に乳房を見て、触って、感じるという乳房を自覚することです。
乳房チェックは、しこりを探す(自己触診)という行為や意識は必要ありません。気軽に生活習慣に乳房を意識することを取り入れるだけです。
2.乳房の変化に気をつける
乳房の腫瘤の自覚
乳がん以外の良性病変(のう胞や線維腺腫など)も腫瘤として触れますが、腫瘤を感じたらすぐに医師へ相談しましょう。
乳頭からの分泌物
朝起きたら乳頭付近の下着が汚れていることがあります。特に黒い赤色や褐色の異常乳頭分泌はすぐに医師へ相談しましょう。
乳頭や乳輪のびらん
乳頭や乳輪の皮膚のただれやびらん(皮がめくれて赤くなっている等)は皮膚の病気のほかに乳がんの早期の症状のことがありますので、すぐに医師に相談しましょう。
乳房の皮膚の凹みや引きつれ
乳房の皮膚にへこみやくぼみを自覚したら、すぐに医師に相談しましょう。
乳房痛
乳房の痛みは、乳腺症などの良性病変が原因のこともありますが、乳がんの症状のこともありますので、すぐに医師に相談しましょう。
3.乳房の変化に気づいたらすぐ医師へ相談する
乳房の変化
乳房の変化(しこり、皮膚の凹みや血性の乳頭分泌など)が、すべて乳がんの症状ではありません。しかし、気づいた乳房の変化が乳がんの早期の症状の可能性があります。なるべく早く、乳がんの自覚症状に気づいて医師に相談すると適切な治療を早い段階で行えます。そのことで、乳がんの進行を止めることができ、乳がんが治る可能性も高くなります。小さい乳がんであれば、治療方法も軽くなり、体と費用の負担が少なくなります。
迷わず、すぐに医師に相談しましょう。
4.40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
検診マンモグラフィ
乳がん検診の目的は、乳がんで亡くなる女性を減らすことです。現在、乳がん死亡率減少効果が証明されている検査方法は、マンモグラフィのみです。日本人女性の乳がんの好発年齢は、40歳代後半のため、40歳以上の女性に対して乳がん検診が推奨されています。
マンモグラフィーの感度は乳房構成に大きく依存しており、高濃度乳房の場合は、乳がんが発見されない割合が多くなります。
ブレスト・アウェアネスを身につけることで、高濃度乳房であるかどうかに関わらず、乳がんを早期に発見できる可能性があります。
橿原市の乳がん検診については、以下のリンクをご覧ください。
高濃度乳房って?
マンモグラフィでは、レントゲンが通過しにくい乳腺組織は白く、通りやすい脂肪組織は黒く写ります。白い部分を乳腺濃度といい、白い部分が多いと、乳腺濃度が高いとなります。
このように乳腺組織が多く、マンモグラフィーで白く写るタイプの乳房を高濃度乳房といいます。
高濃度乳房は、その人の乳房の個性(体質)であり、病気ではありません。そのため、高濃度乳房だからといって、検診で要精密検査になるというわけではありません。
高濃度乳房でも、マンモグラフィーでがんを全く発見できないということではありません。しかし、しこりなどの病変が白く写る乳腺に隠れてしまい、乳がんを含めた病変が見つけにくくなる傾向があります。
今日からでもブレスト・アウェアネスをしていきましょう
この記事に関するお問い合わせ先
健康増進課
奈良県橿原市畝傍町9-1(保健センター)
電話:0744-22-8331
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更新日:2024年04月01日