ボランティア入門講座＜実践編＞を開催しました！（令和7年度第2回：11月15日開催）

“まち活”＝住民の主体参加によるまちづくり活動

様々な “まち活”・ボランティア情報を通して、実践に向けて一緒に考えましょう！

橿原市市民活動交流広場では、ボランティアに関心のある方を対象に「自分に合った活動の見つけ方」や「実際に活動する際に役立つ情報」などを提供し、はじめの一歩を踏み出していただくきっかけづくりとして、ボランティア入門講座＆交流会を開催しています。

今回、初開催となったボランティア入門講座＜実践編＞では、“まち活”をテーマとして、より具体的・実践的な以下の内容で、参加者の活動実践へのステップアップを図りました。

◆“まち活”につながる行政のボランティア募集情報の紹介

◆市民公益活動団体の“まち活”実践内容の紹介

◆地域に広がる子ども食堂に関する特別講座

◆“まち活”実践に関するパネルディスカッション

日時

 令和7年11月15日（土曜日） 14時～16時

講座名

令和7年度 第2回 ボランティア入門講座＜実践編＞
～橿原“まち活”にチャレンジ～

対 象

“まち活”・ボランティア・NPO・地域活動などに関心のある方など どなたでも

場 所

橿原市市民活動交流広場（愛称：ナビコンパス）

橿原市内膳町1丁目6番8号 橿原市観光交流センター5階

内 容

“まち活”につながるボランティア募集情報の紹介（行政等）  14時15分～14時40分

‟まち活”の実践内容の紹介(市民公益活動団体) 14時40分～15時15分

地域に広がる“地域をつなぐ”こども食堂特別講座 15時15分～15時35分

奈良こども食堂ネットワーク事務局 社会福祉法人奈良県社会福祉協議会・地域福祉課

【こども食堂から見えるこどもと地域の繋がり】

こどもの貧困とは、単にご飯が食べられないという経済的な問題というだけでなく、こどもの経験や体験の不足、つながりの不足といった問題でもあり、このような社会課題に関わる仕組みとして、こども食堂の取り組みについてお話しいただきました。

こども食堂はこのようなところです
こども食堂は、地域の大人たちが、こどもを真ん中にした「居場所」をつくる取り組みです。あたたかなご飯を囲み、地域みんなでこどもを育んでいく場として広がっています。だんだんと顔が見える関係ができることで、こどもとこども、こどもとおとな、おとなとおとな、世代や役割を超えて混ざり合い、お互いに気にかけ合う関係ができる、つまり地域づくりにもつながります。
こども食堂ではこのようなことをしています
〇“おとな”も“こども”も一緒に食卓を囲む
〇学習支援やプログラミング教室
〇昔遊びや季節のイベント等の交流
〇お弁当や食料を届けることでの見守り支援
場所・時間・人との関係性すべてがこどもの「居場所」になり得ます。

交流会（パネルディスカッション)     15時40分～15時55分

“まち活”各団体紹介者の方々にパネラーとなっていただき、参加者のボランティア活動入門者や活動団体の皆さんの関心が強いと思われるテーマについて討議していただきました。

＜パネラー団体＞・飛鳥荘苑ボランティアの会 ・NPO法人今井まちなみ再生ネットワーク     ・NPO法人さくらい菜の花プロジェクト     

＜テーマ＞・各団体の活動開始、または団体立上げの経緯、その際の懸案や苦労談など     ・活動を推進していく際や、現時点における課題やその対処策など

＜出されたご意見＞・活動に取り組む団体の構成員の高齢化が問題になる中、将来に向けて活動を持続させていくため、若い世代を活動に巻き込む工夫（子ども向けのイベントを開催するなど）が大切で、趣向を凝らして取り組むようにしています。  ・まち活に取り組むに際しては、やはり自治会を始め、地域団体との連携は欠かせません。メンバーの高齢化や資金面は課題です。 ・活動を進めるにあたり、企業のボランティア参加者との連携に取り組み、活動の効果を得ました。 など

参加者の皆さんの感想・ご意見と振り返り

参加者の皆さんからアンケートで多くの感想・ご意見をいただき、ありがとうございました。一部抜粋で恐縮ですが、ご紹介させていただきます。また、開催事務局として今回の講座を振り返ってみました。

【この講座に関する感想】

・ボランティアの内容や運営上の工夫などがいろいろ知れたことは満足 ・地域に密着するポイントが分かった  ・とても個性的な活動があり、さまざまなアイディアを持たれていることに感心した ・それぞれ地域とのつながりを持って活動されている様子が特に印象に残った ・プログラムが詰め込み過ぎで、時間運営など改善すべき ・活動内容を広く知ってもらう場としてこのような講座は役立つ ・コラボの話があったが、互いに得るものが多いので、このような機会を活用したい。 など

【“まち活”などボランティア・公益活動全般に関するご意見】

・どの活動団体も継続させること、会員を増やすこと、地域との関わりを増やすことがむずかしい ・どの団体も高齢化による世代交代の危機にあると思われ、若い世代に理解してもらえるPRの場がほしい ・結局、ボランティア活動の究極の目的は人と人とのふれあい（いかような形であれ、人どうしの関わり）である など

【この講座の振り返り】

今回、活動内容や各種情報などをご紹介、またご意見をいただたいた皆さん、すべての参加者・関係者の皆さん、誠にありがとうございました。今回の“まち活”のように特定分野のテーマ設定をしたボランティア入門講座の開催は初めてで、試行的な実施でしたが、当日飛込参加の方を含めて、40代から80代までの幅広い世代に亘る29名の参加者（定員30名）に恵まれました。 できるだけ多くの活動内容やボランティア情報などをご紹介いたしたく、盛沢山の内容を駆け足のように進める講座展開とはなりましたが、参加者間の交流の中で、イベントちらしをこども食堂で配布案内していただけるなどの新たな連携・“まち活”コラボレーションの動きも生まれています。また、参加団体から補助金や助成金を活用して新たな事業を検討したいという相談もいただきました。今後もより多くの皆さんのご支援・ご協力をいただいて、このような催しをさらに内容を磨いて開催していけることを望んでおります。