年々増加!ブリーダーからのペット購入トラブル-直接購入する場合に気を付けてほしいこと-

更新日:2024年09月09日

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コロナ禍をきっかけに“おうち時間”が増え、新たに家庭にて犬や猫をペットとして求める方が増えています。

一般社団法人ペットフード協会の調査によると、1年以内に新たに飼われた犬や猫は合計約95万頭(犬:約46.2万頭、猫:約48.3万頭)で、過去5年間で飼育頭数、増加率ともに最も多くなっています。

こうした中、全国の消費生活センター等には「購入後に先天性の病気が判明した」、「キャンセルを申し出たところ高額な違約金を請求された」などのペットの購入に関する相談が寄せられており、その中でも、ブリーダーから直接ペットを購入した際にトラブルに遭うなど、ブリーダーが関連するペットの相談件数が増加しています。

大切な家族の一員となるペットですが、消費者とブリーダーとの間でペット購入時にトラブルとなっている問題点を整理し、消費者に向けて注意喚起いたします。

ブリーダーとは

ブリーダーとは、一般的には「家畜やペット、植物などを交配、繁殖、改良する人」のことと言われています。

このうち、犬や猫などの動物を繁殖させ、その動物をペットとして営利目的で販売する場合には、動物の愛護及び管理に関する法律に定める第一種動物取扱業として自治体への登録が必要であり、命ある動物を取り扱うプロとして、ペットショップ同様、法令を遵守するよう義務付けられています。

事例

【購入時に健康状態の説明は一切なく、後日先天性の心臓病が判明した】
 
先月、ブリーダー紹介サイトで好みのチワワを見つけた。ブリーダーと数回やり取りしたところ、「まだ掲載していない希少な毛色のチワワがいるので見に来ないか」と連絡があり、ブリーダーを訪ねた。狭いマンションの一室でケージが山積みになっており、子犬が多数暮らしていた。子犬を見せてもらうと、元気に走り回っていた。子犬が気に入ったので、その場で約80万円を支払い、引き取ったが、健康状態の説明や契約書の交付は一切なく、領収書を渡されただけだった。数日後、ワクチンを打つために動物病院に行くと、「この子犬は先天性の心臓病を患っている。病気だから他のチワワより小さいし、1年も生きられないだろう」と言われた。ブリーダーに連絡すると「返品してくれれば全額返金する」と言われたが、愛着が湧いているので返品ではなく治療費を支払う対応を取ってほしい。どうしたらよいだろうか。

消費者庁イラスト集より

相談事例からみた問題点

  • ブリーダーの説明や対応に問題があるケースがある
    ・健康状態等の説明が行われていない、契約書が渡されていない
    ・病気が判明した際の対応はブリーダーごとに定めており、消費者が望む対応が受けられない
    ・ブリーダーが消費者との約束を果たさない
  • 現物確認・対面説明を行う前に売買契約を結んでいるケースがある
  • 飼育環境に問題があるケースがある
  • ブリーダー紹介サイトはトラブルが発生しても原則介入しない
  • 消費者が自身の環境や、内容を確認せずに契約をしている
    ・消費者都合でのキャンセルが発生している
    ・キャンセル時の対応を確認していない

消費者へのアドバイス

  • ブリーダーから購入する場合には直接会い、信頼できるブリーダーから購入しましょう
  • 予約金を支払う際はキャンセル時の対応を確認して慎重に検討しましょう
  • 購入する際は事業所で現物を確認し、対面での説明を必ず受けましょう
  • ブリーダー紹介サイトを利用する際は利用規約をよく確認しましょう
  • ペットは生き物であることを十分に考慮し、安易な購入は避けましょう
  • 不安に思った場合やトラブルになった場合は消費生活センター等に相談してください

 

関連資料

この記事に関するお問い合わせ先

市民協働課(自治振興・生活安全担当)
奈良県橿原市八木町1-1-18(市役所本庁舎)
電話:0744-47-2638
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