新規就農者の声(殿村 亜沙美さん)
橿原市の新規就農者
令和4年に市の認定新規就農者になられた殿村さんへインタビューを実施しました♪
これから農業を始めようと考えておられる方はぜひ参考にしてください!
とのあさイチゴ農園 代表 殿村 亜沙美さん

橿原市出身。奈良県の「農業新規参入支援事業」に応募し、1年2か月の研修を受けて就農。
ご家族で奈良のブランドイチゴである「古都華」を主に「奈乃華」「ならあかり」なども栽培しています。
いろいろ聞いてみました!
Q1 農業を始めたきっかけは?

コロナや災害、不景気、暗い話が飛び交う中でイチゴを食べて少しでも笑顔になって欲しい、誰よりも美味しいイチゴを作りたいと思ったのがきっかけです。
それに加えイチゴは一年に一作なので高齢になるまで「あと何作出来るかな」と考えた時に、ちょうど転職のタイミングだったので、イチゴ農家になろうと決意しました。
Q2 橿原市を就農地に選んだ理由となぜその作物を選んだか?

地元が橿原で、毎日仕事をするには通う距離が近い方がいいからです。
イチゴを選んだ理由は昔からイチゴが大好きで、奈良県のイチゴの素晴らしさをもっと多くの人に知ってもらいたいと思ったからです。ネット販売やふるさと納税を利用すると、他の地域の方にも知ってもらうきっかけにもなって、 「奈良にはこんな美味しいイチゴがある」と広がって欲しいと思いました。
Q3 1年のスケジュール(年間の作業時間、繁忙期)は?

ほぼ365日休みは無いですね。
12 月~5 月は収穫期で毎日収穫と出荷。(作業時間は 1 日 10 時間~12 時間)
3 月~9 月は収穫期と並行しつつ育苗期です。(作業時間は 1 日 10 時間)育苗期は病害虫防除、毎日苗の管理と潅水が欠かせません。 苗数が少ない時期は午前のみの作業日が多いです。
9 月には本圃ハウスへ苗を定植。
10 月~11 月は育苗期と同じで苗の管理と病害虫防除の作業があります。
Q4 農業の魅力や、やりがいを感じるところ・苦労したまたは苦労しているところは?

農業の魅力は、しっかりこなした分、作物の状態や出来が変わることですね。 自分で作り、販売をしてお客様からの反応が直に返ってくることがとても嬉しくやりがいに繋がります。
苦労したことは、農地探しです。 非農家からの就農ということで始めは繋がりもなくとても苦戦しました。また農業を始めてから苦労していることは「天候に左右される事」です。収穫期までの気候により、成りが悪かったり収益ロスに繋がったりします。
Q5 農地・資金・販路の確保方法は?

農地は奈良県から指定を受けている「担い手・農地サポートセンター」の方に紹介していただきました。
資金の確保は自身の貯蓄と農林水産省の制度「就農準備資金・経営開始資金」「経営発展支援事業」の利用と 日本政策金融公庫から「青年等就農資金」の借り入れを利用しています。
販路の確保は研修期間から SNS などで直売の告知に力を入れ、就農前から認知度を集めるよう にしていました。
Q6 地域との関わりは?

町の区長さんや近所の方が気にかけて声をかけてくださったり、イチゴを買いに来てくださったりしています。
Q7 相談相手は?

先輩や同期のイチゴ農家の方、中部農林振興事務所の方に相談しています。
同じイチゴ農家の方からは経験談や現場でしか見れないことなどの情報交換ができ、 振興事務所の方はすぐに状況を見に来てくださり詳しい対処法や原因追及をしてくださります。
Q8 今後の目標と農家を目指している方に向けて一言

積極的にネット販売や県外への流通に力を入れ、「奈良県のイチゴは 1 番美味しい」と思ってもらえるように頑張りたいと思います。 規模拡大も視野に入れ、いちご狩りなどの観光農園もやってみたいと思います。
“好きこそものの上手なれ”という言葉があるようにその作物にどれだけ熱量を注げるかで出来栄えが変わってきます。 しっかりやればやるほど結果はついてくる職だと思っています。
自分のやる気次第で成功できます!
とのあさイチゴ農園の場所は?

とのあさイチゴ農園直売所
10時から販売されています。
午前中に売り切れることがあるので早めのご来店をおすすめします!
この記事に関するお問い合わせ先
農政課
奈良県橿原市東竹田町1-1(リサイクルプラザ「リサイクル館かしはら」)
電話:0744-21-1213
お問い合わせフォーム
更新日:2025年03月03日