スクミリンゴガイ(別名ジャンボタニシ)の防除対策について

更新日:2024年06月04日

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スクミリンゴガイとは

スクミリンゴガイ(別名ジャンボタニシ)は、リンゴガイ科に属する南米原産の大型巻貝の一種です。

巻貝としては移動速度が非常に速く、雑食性で植物質、動物質を問わず水中の有機物を幅広く摂食します。

主に田んぼや用水路に生息し、環境省と農林水産省によって「生態系被害防止外来種リスト」に掲載されています。

ピンク色の卵を水路の壁などへ産み付けるため、田んぼへの侵入の有無は容易に判断可能です。

稲の食害

スクミリンゴガイの被害は、田植え後約3週間までの柔らかく小さな苗で発生します。

下記写真のように田植え直後の柔らかい苗に取り付き食べてしまいます。

特に稚苗(小さい苗)を移植した場合は、大きな被害が出ます。

 

防除するには

被害を防除するためには、以下の対策が有効です。

 

1.田んぼに入れない

取水口や排水口へ網を設置する。(網目は6から9ミリメートル程度が望ましい)

水路などからスクミリンゴガイが入らないように物理的に防ぎ被害を防止します。

 

2.浅水管理

田植え後の3週間を水深4センチメートル(理想は1センチメートル)以下に維持して摂食行動を抑制する。

スクミリンゴガイは水中でしか摂食できないため、浅水にすることでやわらかい部分が食べられにくくなります。

 

3.冬季の耕うん

厳寒期前のロータリー耕うんによりスクミリンゴガイを物理的に破壊するとともに寒さに当てる。

スクミリンゴガイは、寒さに強くありません。0℃で20日~25日、-3℃で3日、-6℃で24時間以内に死亡します。そのため、冬季に耕うんを行い土中で越冬している個体を表層へだすと非常に効果が見込めます。

 

4.中成苗移植

食害されにくい4葉期以上の中苗から成苗を植え付ける。

主に小さく柔らかい苗が被害にあうため少し大きい苗を植えると被害を抑制できます。

 

5.卵の駆除

壁面に産卵された卵は、水中に落とすことで駆除することができます。水中に落ちた卵から稚貝がふ化できないことから有効な手段となります。

ただし、ふ化直前の黒~白っぽい卵は、水中でふ化するため除去または押しつぶして駆除する必要があります。

 

そのほかにも様々な対策が紹介されいます。

詳しくは、農林水産省のスクミリンゴガイ防除対策マニュアルをご覧いただき被害の防止にお役立てください。

※スクミリンゴガイには、「広東住血線虫」という寄生虫を持っていることがあります。人にも感染する可能性がありますので、くれぐれも素手で触らないようご注意ください。

この記事に関するお問い合わせ先

農政課
奈良県橿原市東竹田町1-1(リサイクルプラザ「リサイクル館かしはら」)
電話:0744-21-1213
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