シャカシャカ祭

更新日:2023年03月28日

ページID: 3801
青いはっぴを着て頭にはちまきを巻いたたくさんの子どもたちがわらで作られた大きな蛇をひいて町なかを歩いている様子の写真

大和盆地北と中部にはノガミ祭が多く残されており、中和では、野神祭の1つとして「ジャまつり」と呼ぶものがあります。これらの特色として、大きなジャ(蛇)をつくり、木に巻きつけたり吊ったりすることが挙げられます。
毎年6月5日に行われるシャカシャカ祭(橿原市上品寺町)は、奈良県で一番有名な「ノガミ(農神)祭」です。(古くは旧暦の5月5日に行われていました。)
毎年町を挙げて行われます。その年に地域で長男が生まれた家が当屋(頭家)を務めます。
麦わら(最近では稲わらを使用します。)で6~7メートルほどのジャ(蛇)をつくり、ヨシの葉に包まれた大きなチマキ(お供え)を先頭が持ち運び、このあとにはっぴ姿の子どもたちが、わらでできたジャ(蛇)を担いで町中を練り歩きます。
途中、町の北と南でジャ(蛇)に水を飲ませる所作をします。
最後に神木であるヨノミ(榎)の木にジャ(蛇)を巻きつけ、チマキ、スルメ、お神酒などを供えて1年の豊作や治水を祈ります。むかし村人にいたずらを働き退治された、大蛇の霊を供養する祭りだともいわれています。行事後子どもたちに、ワカメ汁が振舞われます。
このお祭りにちなんでこんな伝承があります。
村で長男が生まれると、氏神の前でくじを引き、くじの当たった家の子どもを5月5日の夜に、ノガミ様に人身御供として差し出さなければなりませんでした。これをおこたると何者かに苗を抜かれて、米が収穫できなくなり、飢饉を招くというのです。
ある時、村に1人の青年がやって来てこの話を聞き、魔性のものがノガミの塚に住みついていると考え、その退治をかってでました。案の定、大蛇が住み着いていたのです。村人と青年は大蛇にお酒を飲ませて眠らせ退治しました。村人は大蛇の命日に供養するようになったということです。
ノガミの塚は、町の北側にあったということですが、現在は中和幹線道路が走っています。かわりに町の南側の集会所横に榎の木があり、ジャ(蛇)が巻きつけられます。
このほかにも僧兵たちが、戦乱で亡くなった人々の鎮魂に塚を築き、これがそのノガミの塚であるとか、この地は、河川が分岐し、2つの河川にはさまれた場所であったため、たびたび河川が氾濫し、村人が困っているのを僧兵たちが見て、治水工事を行い、その記念にノガミの塚を築いたとも伝えられています。

赤いはっぴを着たこどもを先頭に青いはっぴを着たたくさんの子どもたちがわらで作られた大きな蛇を住宅街の中をひいて歩いている様子の写真
青いはっぴを着たたくさんの子どもたちと先導している男性がわらで作られた大きな蛇の頭部を抱えて歩いている様子の写真
3人の男性がシャカシャカ祭で使用するワラの大きな蛇を編んで作っている様子の写真
わらで作られた大きな蛇のまわりに青いはっぴを着たたくさんの子どもたちが座り持ち上げようとしている様子の写真
大きな木に巻き付けられたわらで作られた大きな蛇の写真
シャカシャカ祭の詳細
時期 6月5日
場所 上品寺町

アクセスマップ ACCESS MAP

奈良県橿原市上品寺町

アクセス方法一覧
項目 手段 時間
近鉄 大和八木駅 徒歩 約10分

この記事に関するお問い合わせ先

観光政策課
奈良県橿原市東竹田町1-1(リサイクルプラザ「リサイクル館かしはら」)
電話:0744-21-1115
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