シャカシャカ祭
大和盆地北と中部にはノガミ祭が多く残されており、中和では、野神祭の1つとして「ジャまつり」と呼ぶものがあります。これらの特色として、大きなジャ(蛇)をつくり、木に巻きつけたり吊ったりすることが挙げられます。
毎年6月5日に行われるシャカシャカ祭(橿原市上品寺町)は、奈良県で一番有名な「ノガミ(農神)祭」です。(古くは旧暦の5月5日に行われていました。)
毎年町を挙げて行われます。その年に地域で長男が生まれた家が当屋(頭家)を務めます。
麦わら(最近では稲わらを使用します。)で6~7メートルほどのジャ(蛇)をつくり、ヨシの葉に包まれた大きなチマキ(お供え)を先頭が持ち運び、このあとにはっぴ姿の子どもたちが、わらでできたジャ(蛇)を担いで町中を練り歩きます。
途中、町の北と南でジャ(蛇)に水を飲ませる所作をします。
最後に神木であるヨノミ(榎)の木にジャ(蛇)を巻きつけ、チマキ、スルメ、お神酒などを供えて1年の豊作や治水を祈ります。むかし村人にいたずらを働き退治された、大蛇の霊を供養する祭りだともいわれています。行事後子どもたちに、ワカメ汁が振舞われます。
このお祭りにちなんでこんな伝承があります。
村で長男が生まれると、氏神の前でくじを引き、くじの当たった家の子どもを5月5日の夜に、ノガミ様に人身御供として差し出さなければなりませんでした。これをおこたると何者かに苗を抜かれて、米が収穫できなくなり、飢饉を招くというのです。
ある時、村に1人の青年がやって来てこの話を聞き、魔性のものがノガミの塚に住みついていると考え、その退治をかってでました。案の定、大蛇が住み着いていたのです。村人と青年は大蛇にお酒を飲ませて眠らせ退治しました。村人は大蛇の命日に供養するようになったということです。
ノガミの塚は、町の北側にあったということですが、現在は中和幹線道路が走っています。かわりに町の南側の集会所横に榎の木があり、ジャ(蛇)が巻きつけられます。
このほかにも僧兵たちが、戦乱で亡くなった人々の鎮魂に塚を築き、これがそのノガミの塚であるとか、この地は、河川が分岐し、2つの河川にはさまれた場所であったため、たびたび河川が氾濫し、村人が困っているのを僧兵たちが見て、治水工事を行い、その記念にノガミの塚を築いたとも伝えられています。
時期 | 6月5日 |
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場所 | 上品寺町 |
アクセスマップ ACCESS MAP
奈良県橿原市上品寺町
項目 | 手段 | 時間 | |
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近鉄 大和八木駅 | 徒歩 | 約10分 |
この記事に関するお問い合わせ先
観光政策課
奈良県橿原市東竹田町1-1(リサイクルプラザ「リサイクル館かしはら」)
電話:0744-21-1115
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更新日:2023年03月28日