統計とは?

更新日:2023年03月28日

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統計の重要性

 一般に、「統計」という言葉は、なじみが薄いものかもしれません。日々の生活の中では、「統計」という言葉より「データ」といったほうがなじみやすいかもしれません。
 しかし、統計はわたしたちにとって、本当は身近なものです。新聞やテレビでは、統計調査の結果やそれに基づく話題がよく取り上げられます。例えば、雇用問題で「完全失業率」が報じられることがありますが、これは「労働力調査」という統計調査から得られるものです。これを受けて、国や地方公共団体ではさまざまな雇用政策が実施されることになります。
 国や地方公共団体が作成する統計は、これら行政機関が施策を考えたり実行したりするための基礎資料として欠かすことのできないものですが、広く一般に公表され、民間でも使われています。

統計調査の種類

 統計調査は、統計の作成を目的として、個人や法人などに対し事実の報告を求める調査です。国や地方公共団体といった公的な機関が行う統計調査は、「統計法」という法律に基づいて行われます。特に、国や行政機関が行う調査については、法律上の扱いの違いから「基幹統計調査」と「一般統計調査」に分かれます。
 そのうち、「基幹統計調査」には主に次のような調査があり、統計法によって報告の義務が課せられます。

  • 国勢調査:5年ごとに日本全国と地域別の人口・世帯とその内訳を調べる
  • 工業統計調査:毎年、日本全国と地域別の工業の従業者数、出荷額などを調べる
  • 農林業センサス:5年ごとに日本全国と地域別の農家などの就業状態、農業生産、販売などの状況を調べる など

 これに対し、「一般統計調査」は報告の義務は課せられません。

統計の作成方法

 統計の作り方には、統計調査による方法が最も一般的です。
統計調査の実施に当たっては、統計調査員が地域を巡回し、対象となる個人や法人に対し、調べようとする事項をまとめた「調査票」という一定の様式を配布し回答を依頼します。依頼を受けた個人や法人は、回答した調査票を統計調査員に提出します。最近では、調査員に直接提出する方法以外にも、郵送で官公庁等に提出する方法やオンラインによる回答も導入されています。
 統計調査による方法以外に、官公庁の所有している資料を集計する方法や、ほかの統計やデータを加工計算して推計する方法があります。

全数調査と標本調査

 統計調査によって統計を作成する際、その統計調査の調査対象の範囲という観点からは、「全数調査」と「標本調査」に分けられます。

全数調査

 全数調査とは、調査対象となる集団の全部について調べる調査で、国勢調査などがこれに該当します。全数調査では、集団の中をすべて調査するので、統計の正確性が担保されます。一方で、調査対象すべてを調査するので、膨大な費用と手間がかかるというデメリットがあります。

標本調査

 標本調査とは、調査対象となる集団の状態を推計するため、一部(標本)を抜き出して調べる調査です。標本調査は、選ばれた一部の標本を対象に調査を行い、すべての対象を調べるものではないので、その結果には誤差が含まれるというデメリットがあります。しかし、標本の選び方を工夫することで誤差を小さくしたうえで、調査にかかる費用や手間を大幅に縮減することができます。

インターネットを利用した公表

 政府統計調査の結果や公表予定情報等については、下記ホームページで閲覧することができます。

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