令和7年12月市長コラム

更新日:2025年12月02日

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“らしさ”を育み、次の70年へ

 

今年もいよいよ残すところわずかとなりました。
市民の皆さまには、一年を通じて市政にご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。

10月末、インテックス大阪で開催された「橋梁模型製作コンテスト」において、本市の土木技術職員4名が「大和三山藤原橋」と名づけた橋梁模型を製作しました。
大和三山をモチーフにした三つの三角形が印象的なデザインで、本番に向けて何度も試作を行い、部材の配置について改良を重ねました。
限られた時間の中、4人が力を合わせて作品を完成させ、見事「審査委員特別賞」を受賞。日頃の業務の枠を超えて挑戦した4人のチームワークに、未来を支える確かな力を感じました。

そして私自身も今年、一つの挑戦を続けてきました。
それは、手話を用いた動画撮影に取り組んだことです。
近年、地球温暖化の影響もあるのでしょうか、風水害が全国各地で発生しており、事前の備えの重要性は年々高まっています。
そこで、障がいの有無にかかわらず誰もが理解しやすいように、音声・字幕(ルビ付き)に加えて手話も取り入れてこの動画を作成しました。
当初、担当課からこの動画作成の話があった際、気軽に引き受けたものの、防災に関する手話表現は初めて習うものが多く、短いと考えていた8分間の動画がとても長く感じ、手話の奥深さを知ることにもつながりました。
それでも「大切な情報を一人でも多くの方に届けたい」という思いで練習を重ね、ようやく完成にこぎつけました。
動画は公式YouTubeで公開していますので、ぜひご覧いただき、日頃の備えにご活用いただければ幸いです。

さて、私が年初に掲げた抱負は「らしさ」でした。
橿原市らしさ、そして一人ひとりの自分らしさを育む一年にしたいと願って歩んできました。
1月には「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産登録を目指して国内推薦が正式決定し、4月には医大新キャンパスが開設。8月には金橋小学校の児童が大阪・関西万博のナショナルデーに出演し、10月には「日本女性会議2025橿原」を開催しました。さらに、畝傍高校弓道部と桜井高校カヌー部の全国優勝、橿原市出身・中西投手(青山学院大)のドラフト1位指名など、うれしい話題も続きました。

100人いれば100通りの“らしさ”があります。
今年を振り返ると、挑戦し、努力し、自分らしさを発揮する多くの場面が市内にあったように思います。一人ひとりの個性を尊重しながら、これからも橿原市らしいまちづくりを進めてまいります。

来年は市制70周年。
これまでの歩みに感謝し、未来へ向けた新たな一歩を、市民の皆さまとともに踏み出していきたいと思います。

橿原のまちが、過去と未来、人と人とをつなぐ「懸け橋」となりますように。
最後に、今年も一年間ありがとうございました。
どうぞ健やかな新年をお迎えください。

橋梁模型製作コンテストの表彰式の様子
橋梁模型を作成する職員の様子
完成した橋梁模型と職員の写真
建設技術展サムネイル

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