橿原市立小中学校における今後の水泳授業に関する方針

更新日:2023年12月28日

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従前から本市の公立小中学校では、学校設置プールにて学習指導要領に基づく水泳授業を実施してきました。しかし、近年では新型コロナウイルス感染症の蔓延や豪雨、猛暑日の発生増加による屋外プール水泳授業中止など、水泳授業の実施回数は減少しています。加えて、少子化等による教員数減少により、水泳指導の質の確保が困難となり、全国的にも児童生徒の泳力低下が問題視され、水の事故も増えています。

これらの現状から、本市教育委員会は公立小中学校における水泳授業の必要性を認識し、水泳学習の機会確保、水泳授業の充実を恒常的に図っていくため、今後の公立小中学校における水泳授業の在り方を検討しました。

水泳授業を各学校設置のプールで実施していくには、下記に掲げる2つの課題があります。

1.プール清掃、塩素投入等、毎日の水質管理や授業実施時における安全管理としての監視員確保が学校現場の大きな負担となっていること

2.設置から40年以上が経過している施設維持に係る費用が多額なこと

これらの課題解決に向け、施設の維持管理コストの削減、教員等の負担軽減、インストラクターによる効果的な指導、天候に左右されない授業ができるといったメリットが大きいと考え、既存施設の改修等を行わず、民間施設の活用を検討し、昨年度1校、今年度3校の中学校において、スイミングスクールを運営する民間事業者にて水泳授業を実施しました。

しかし、今後、すべての小中学校の水泳授業を民間事業者にて実施することは授業時間の確保等から困難であること、また本市が進めている部活動地域移行、児童生徒の国際大会での活躍を念頭に入れた全国中学校水泳競技大会等と同等規格のプールの必要性も検討した結果、教育委員会として「橿原市立小中学校における今後の水泳授業に関する方針」を策定しました。

今後は、市長部局とも協議を行い、方針実現に向け進めてまいります。

 

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