北海道から移住された内山さん

更新日:2023年03月29日

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内山さん4

人生は一回きり!人生の後半をちょっと変えてみては?

奈良県橿原市今井町、江戸時代の町並みが残る日本最大級の重要伝統的建造物群保存地区に、内山さんは、2018年に北海道小樽市からこの地へ移住してきました。

 

北海道の小樽市から橿原市へ

「もともと橿原市は知らなったけど、奈良にはいつか住みたいと思っていました。もともと若いころから美術館や歴史が好きだったんですが、今になって万葉集にすごく興味が湧いてきて、それがきっかけで最初は明日香村への移住を考えていました。そのため、特に橿原市を選んだわけではなかったんです。」

実際に明日香村役場に行ってみて、移住相談をされた内山さん。飲食店等の起業や、就農じゃないと村での生活にマッチしないかもと言われ、隣の橿原市に興味を持たれたとか。

「橿原市はスーパーが多くて、本当にいっぱいあって驚きました。小樽市のスーパーとの物価とも似ていたので、これは住めるなぁと思いました。とは言え、もともと修学旅行のときに来たのは奈良公園だけで橿原市には来たことがなかったから、どこに行って教えてもらえたらいいのかわからなかったんですが、観光協会や市役所で親切にしてもらいました。」

全然知らなかった橿原市ですが、移住されてわかった橿原市の良いところについて、

「明日香村は隣町にあるので、生活は橿原市ですが、明日香村は本当に近くてすぐお出かけできるのはすごく良いですよ。橿原市の良いところは、やっぱりアクセスの良さですよね。近鉄に乗れば大阪や京都もすごく便利です。あと、イオンモール橿原がとにかく大きい!札幌市のイオンモールよりもずっと大きいです。小樽市でも見たような全国共通で陳列されている商品を橿原市でも見かけると安心して、異国に来たわけでもなく、北海道と同様の生活が送れるんです。映画館も最近減ったと思いますけども、イオンモール橿原の中にあるので私の家から歩いて行けて本当に便利です。夕方になると毎日夕焼けがすごく綺麗です。空が広くて綺麗なのが小樽市と同じところなんです。大阪や京都よりもずっと奈良がおススメですよ。」

本当に楽しそうに、幸せを実感しながらお話してくださる内山さん。良いところがいっぱいありすぎて、橿原市の良いところが止めどなく湧いてきます。

「橿原神宮の参道が日本の道100選になっていて、ジョギングやサイクリングに最適です。本当にあの道を通るときは幸せを感じます。健康のために日ごろから歩いてトレーニングをするようにしていますが、すごく雰囲気の良い道なんです。」

 

平坦な地形=安心感、古都=安全なまち

「都会と田舎の良いところが両方ある感じです。畑も田も緑がいっぱいあって、イオンモールもあって本当にバランスが良いです。小樽市は神戸のような港町なんですが、すごく坂が多いんです。奈良県の中にもいっぱい良いところがあると思いますが、今は元気に過ごしていても、シニアライフを考えると坂が多いのって大変だと思います。平坦な地形はそうした老後の生活にすごく安心感があります。」

と坂の無い町の安心感をお話される内山さん。60歳を迎えられてシニアライフについて考えられている様子。

「本当に奈良県って災害も少ないですよね。橿原市にはそれほど大きな河川が無いし、昔に都があったところはやっぱり安全なのではと、ご近所の方と話しています。」

とすっかり地域の方とも馴染んでおられえる内山さん。自治会の地区長も勤めて、地域のイベントに積極的に参加されています。北海道から来られて、橿原市や奈良県民の人柄ってどうですか?

「奈良の場合は、人との付き合い方が濃くもなく、圧もないし、ゆったりとした空気感があります。お年寄りも元気で、明るい方が多い印象です。関西の方はやっぱり人懐っこいんだけど、奈良はそこまでグイグイ感がなくて、そっとしておいてくれるところもあって、穏やかなところがちょうど良いんですよね。北海道から来た人を拒絶することもなく、本当に良くしてもらっていて、地域に受け入れられている感じです。」

 

人生は一回きりなので

橿原市の良いところをたくさんお話してくださる内山さん。4年間橿原市で生活してみて、ちょっと困ったところはありませんか?

「小樽市に比べると飲食店が閉まるのが早いです。お酒を飲むのが好きなのですが、小樽市にいたころのように2次会、3次会とハシゴしようとするとお店が閉まっているので町が暗くなっています。」

でもスーパーやドラッグストアは遅くまで開いているので、それほど不自由はしていないという内山さん。ちなみに橿原市でお仕事は探されるのにご苦労はされなかったですか?

「もう還暦なので、今は趣味を精一杯楽しんでいます。ただ、橿原市に来たときは市役所で国勢調査の臨時職員をしていました。仕事はハローワークで探したときに小さい工場勤務から事務仕事までたくさんありました。特に市内には奈良県立医大をはじめ、内科、歯医者など医療機関が本当に多いので、そういう医療、介護関連の求人がすごく多いと思いました。」

最後に大満足な橿原市での生活ですが、内山さんから見てどういった方におススメですか?

「価値観はみんな違うので、みんなが橿原市に合うと言えないと思います。若い時は便利なものが良いと思っていたけれど、年を取っていくと空の青さとか、自然の緑の綺麗さとか、ゆったりした時の流れとか、心を穏やかにしてくれるところに魅力を感じるようになりました。みんながチョイスするところはそれぞれだと思いますが、人生は一回きりなので、人生の後半は生活の場をちょっと変えてみてはどうでしょうか。自分は踏み出して移住してみて、まさかこんなに生活が変わるとは思ってなかったけれど、本当に橿原市に移住してよかったです。」

茶釜で沸かしたお湯を柄杓で汲む着物姿の内山さんの様子
柄杓で汲んだお湯を茶碗に入れる内山さんの様子

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