静岡県から移住された森屋さん

更新日:2024年05月24日

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森屋さんは、2022年に静岡県から移住されました。歴史好きが高じて、奈良まほろばソムリエを取得。東京都有楽町にある「ふるさと回帰支援センター」での橿原市移住セミナーに参加後、移住されました。

 

定年後開いた歴史探求への扉

友達に移住のことを伝えた時には「本当に行くんだ」って言われました(笑)。もともと歴史小説を読むのが好きで、最初は戦国時代から。段々時代を遡って古代史に辿り着いて、非常に惹かれました。その後、実際に歴史の現場に足を運んで、面白いなと。あとは身体が動くうちに新しいことに挑戦したいと思って、定年退職をきっかけに橿原市への移住を決めました。

カフェでつながる移住の輪

心強かったのは、移住前にカフェをしている方とお友達になれたことです。普通に暮らしている方のチャイムを押して訪ねに行くっていうのはハードルが高いじゃないですか。でも、カフェの店長がお友達だといつでも会いにいける。移住者はなんとなくそこに集まる感じがあって、類は友を呼ぶじゃないですけど、歴史好きな方が何人か移住してこられましたよ。

歴史好きが集まる“まほろばソムリエ”

本を読んだり調べているうちに、得た知識を形に残したいと思い、ご当地検定「奈良まほろばソムリエ」の最上級「ソムリエ級」に合格しました。
その合格者が集まる「ソムリエの会」に参加しています。最初は静岡からの参加で、SNSで新しい友達ができて、オフ会に参加したことも移住のきっかけになりました。「ソムリエの会」はガイドだったり、史跡を回ったり、色々な活動をしていて、歴史好きの方が目を輝かせながら「だれだれ天皇の時代はー」って楽しく話してます。

▲ガイドをする森屋さん(中央)

お気に入りの場所“明日香村”がすぐ近く

私、蘇我入鹿が好きなんです。乙巳の変(いっしのへん)で中大兄皇子と中臣鎌足に首を切られた人で、日本史の教科書では悪人として描かれてますよね。でも、資料を読んでみると蘇我氏が残した功績は大きく、学校で習ったことはほんの一部に過ぎないなと感じています。入鹿の邸宅があった明日香村がお気に入りなのですが、橿原市の隣なのですぐに行くことができます。そこには、山があって、川があって、棚田があって。日本の原風景が残っています。入鹿も見ていたこの風景から、当時の生活を想像することがとても幸せです。

橿原に香る歴史を多くの人に伝えたい

今の目標は、ガイドという形を通して、観光客の方に橿原の魅力を知ってもらうことです。橿原は狭い範囲に史跡が密集していて、遺跡とか古墳とかがさりげなくあるんですよ。要するに周りが囲ってあって入場券が必要とかではないんです。身構えた感じじゃなくて、歴史の残り香が自然と日常の中にある、その空気感が一番の魅力だと思います。そして、それぞれの場所に四季折々の顔があるので各季節の良さがあります。時間を気にせず、何度も同じ場所に足を運べる。これは住んでみてのお楽しみです。

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