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更新日:2012年2月14日

防災・危機管理・国民保護講演会(2月11日)

「地域から危機管理を考える」~防災教育で「想定外」をのりこえる~をテーマに、群馬大学大学院教授・片田敏孝氏が奈良県社会福祉総合センターで講演を行いました。

会場の様子

片田氏は、災害から命を守るためには、世代間で防災に対する知恵を継承して、災害文化を醸成することが大切であると話しました。
「現在、我々は、人為的に作られた安全の中で生活を営んでいる。しかし、このことが、災害が起こったときに『逃げない』という行動にさせてしまっている」ことを片田氏は、非常に危険であるといいます。
今回の東北地方を襲った大地震で津波の被害に遭った石巻市を例にとり、過去の大津波のデータをもとに、大堤防やハザードマップが作られたことなど優れた防災対策が行われていたが、そのことが一方で住民に安心を生んだのではないかと想定。大堤防があるから大丈夫だと住民が話していたこと、ハザードマップで安全とされていた場所で多くの方が亡くなられたことを語り、「いずれも過去にあった被害を元に作られたものであり、それを越えることがあることも意識しておかないといけない」と伝えました。

講演する片田氏

片田氏は、石巻市で子どもたちへの防災教育に携わっていました。子どもたちには、「生き抜くこと」が最も重要であることを伝え、そのためには「逃げること」、「親にも逃げることを日ごろから言っておくこと」を教えていました。災害が起こったらその時の一番最善の行動を取ることも伝えていました。今回の津波では、学校の管理下にあった石巻市の小中学生は、とにかく上へ上へと懸命に逃げ、全員が無事でした。
教育の継続は文化の醸成、と片田氏。親、地域、社会が「逃げない」状況を作っていれば、それは子へと引き継がれます。どんな状態でも生き抜くことを防災教育として子どもたちへ伝えていくことが、その子が大人になったとき、さらに子どもたちへと引き継ぐこととなります。
片田氏が、震災後、石巻市の子どもに聞いたところ「いつもどおりやってきたこと」と返ってきたとのことです。この子どもたちが大人になったとき、次の世代へ引き継がれ、災害に対する文化が醸成されていくのではないでしょうか。
「人為的に守られた安全にとらわれずに、また、全てを人任せにするのではなく、自分の命は自分で守ることが大切。災害後の支援をどう行っていくかということに重点が置かれたこれまでの防災から発展させ、災害が起こったとき、どうやって地域・社会が協力し合うか、人が生き抜いていくためにまずすることは何かということを考えていくべきだ」と締めくくりました。

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