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更新日:2011年10月3日

人間関係力を学ぶ「赤ちゃん登校日」(1)(9月16日)

「赤ちゃん登校日」は小学校の生徒と赤ちゃん親子が、赤ちゃんを通じてコミュニケーションや人間関係力を学ぶ授業です。鳥取県内の小学校で始まり、今では石川県や静岡県などでも実施されています。講師は、鳥取大学医学部の高塚人志准教授です。

今回、今井小学校で開催された「赤ちゃん登校日」は、近畿圏内で初めて。授業を受けたのは今井小学校5年生約35人と募集した3~9か月の赤ちゃん親子約25組。

授業の趣旨を説明する高塚准教授

「赤ちゃんは、話すこともできない、1人で座ることもできない、ミルクを飲むこともできない。しかし、この小さな命に家族が一生懸命向き合っている。おなかがすいたのだろうか、具合が悪いのだろうか、どうしたのだろうかと言葉を発せない赤ちゃんのことを分かろうとする。この、相手のことを分かろうとする気持ち、しっかり相手を感じようとする心を持ってもらいたい」と高塚准教授。
お互いを分かり合う力は子どもだけでなく、大人も未熟になっているとしたうえで、「助けたり助けられたりすることで生きている、それが人と人との関係。子どもたちと赤ちゃん・お父さん・お母さんとの関わりを心と肌で実感することで、相手の温かい愛情や命の尊さに気づくこと」が授業の趣旨であると話しました。

授業の趣旨を話す高塚准教授

相手に関心を持つためには、相手の話をしっかり「聴く」ことが大切、と教えられた5年生。
まずは、生徒たちと赤ちゃん親子が向かい合って座り、生徒たちから自己紹介。そのあと、お母さん・お父さんが、赤ちゃんを紹介。どういう思いで名前をつけたのか、生まれるまでおなかの中にいたときの思いはどうだったのかなど赤ちゃんへの想いを生徒たちはしっかりと聴いていました。

自己紹介をする5年生 赤ちゃんへの想いを話すお母さん

そして、赤ちゃんとのふれあい。

赤ちゃんを抱っこする5年生 赤ちゃんにミルクをあげる生徒

赤ちゃんに微笑みかける生徒 オムツの交換をする生徒

泣いたり、笑ったり、寝ていたりする赤ちゃんを前に、恐る恐る見ていただけの生徒たちも、だんだんと時間がたつにつれ抱っこをしたり、ミルクをあげたり。中には、オムツの交換までした生徒も。赤ちゃんの様子をしっかり見ながら、気持ちを読み取ろうとしていました。
お父さん、お母さんも、そんな生徒たちに赤ちゃんを信頼してあずけ、優しく見守っていました。

10月には、引き続き2回目の「赤ちゃん登校日」が開催されます。
「次の授業は、赤ちゃんに語りかける授業。いないいないばぁをしたり、絵本を読んだりします。授業を終えたころには、人と人が関わるということの大切さ、命の大切さをわかってもらえるのでは」と高塚准教授。

参加したお父さん、お母さんには「赤ちゃんは1人では何もできないが、周りの人たちの心をいやし、元気をくれる。そして何かをしてあげようという優しい気にさせてくれる。赤ちゃんとふれあうことで、自分の優しさに気付かされる。赤ちゃんはそんな力を持っている。お父さん、お母さんたちも皆、赤ちゃんだった。我々もその力を持っている。赤ちゃんに負けていられない。元気や勇気を与えていこう」と訴えました。

最後に生徒たちへ、「君たちは、これまで先生や家族、たくさんの人たちにお世話になって生きてきた。これからもたくさんの人と関わっていく。人は人を好きになるために生まれてきた。人の中で生きていくことで大切なのは、相手に関心を持ち、関心を向けること」「一つしかない命をどうやって生きるのか考えよう。死んではいけない。死んだら何もならない。一つの命を生かさなかったら人間じゃない」と伝えました。

しっかりと准教授の話を聴く生徒たち

授業を終えて生徒たちに話を伺いました。

  • 「赤ちゃんのお母さんからは、生む時は大変だったけど、生まれてきた赤ちゃんを見るとそんなことは全部忘れたと聴いた。赤ちゃんが生まれる時ってこんな気持ちになるのかと思った」
  • 「赤ちゃんは最初は泣いていたけど、最後は笑ってくれていた。また次の授業は1か月後。覚えていてくれるかな。会えるのが楽しみ」

参加したお父さん、お母さんの感想。

  • 「赤ちゃんに5年生の子どもたちがどう向き合うかを見てみたいと思い参加した。赤ちゃんと向き合って、目がキラキラしている生徒の顔が見れて良かった。我が子にもこういった体験をさせたい」
  • 「生徒たちは、赤ちゃんとしっかりと向き合って優しくしてくれた。我が子も10年後、この生徒たちと同じように人に優しく育ってほしい」

中西真介校長は、
「生徒たちは非常にいい顔をしていた。誰かにしなさいといわれたわけでもなく、自分から赤ちゃんに接していって自分を出せたのでは。これからの人生に大きくプラスになったと思う」。

担任の山上真一先生は、
「生徒たちは赤ちゃんと一生懸命向き合あってくれた。小さい赤ちゃんを前に緊張した表情もあったが、普段見ることのできない笑顔も出ていた。10月の授業まで1か月、生徒たちはどうやって人と向き合ってくれるのか楽しみ。また自分も、人と向き合うことの大切さを教えていきたい」。

次回の「赤ちゃん登校日」は10月14日に行われます。

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